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ヴィーガンの食生活は体にやさしい一方で、お口の環境には少し意識しておきたいポイントがあります。
「食事には気をつけているのに虫歯ができた」
「歯ぐきが弱くなった気がする」
実際に、ヴィーガンやベジタリアンの方から、歯科医院でこうした相談を受けることがあります。
そのため、もし今同じような違和感を感じている場合は、早めに一度チェックしておくと安心です。
ただし、最初にお伝えしておきたいのは、
ヴィーガン=歯が弱くなる、という事実はありません。
一方で、食生活の“傾向”によって、お口の環境に影響が出やすいポイントがあるのも事実です。
つまり、問題は食事そのものではなく、生活習慣との組み合わせにあります。
そこで、この記事では、
ヴィーガン・ベジタリアンの方が不安になりやすい点を、
歯科の視点で整理してお伝えします。
そもそもヴィーガン・ベジタリアンとは?
まず、一口に菜食と言っても、実は考え方や食事内容には幅があります。
ヴィーガン
一般的に、肉・魚・卵・乳製品など、すべての動物性食品を摂らない食生活を指します。
健康、環境、倫理など、理由は人それぞれです。
ベジタリアン
一方で、肉や魚は控えるものの、卵や乳製品は摂取するなど、スタイルに個人差があります。
このように、歯科の立場から見ると重要なのは、
どの呼び方かよりも、
何を・どんな頻度で・どう食べているかです。
1. 虫歯の原因は「食事内容」より「食べ方」
まず、虫歯は「甘いもの=悪」という単純な話ではありません。
例えば、
果物/穀物/玄米・オートミール/ドライフルーツ
これらは健康的な食品ですが、頻繁に・長時間・だらだら食べると、お口の中が酸性に傾く時間が長くなります。
実は、これはヴィーガンに限らず、
間食が多い方や、飲み物をちびちび飲む方にも共通するリスクです。
そのため、体に良い食事でも、口の中は別物。
ここは切り分けて考える必要があります。
2. 実は多い「自覚のない酸性時間」
次に、虫歯リスクを高めるのは、甘いものそのものより、
口の中が酸性になっている時間の長さです。
例えば、
ナッツやドライフルーツを少しずつつまむ
スムージーや植物性ミルクを時間をかけて飲む
のど飴やタブレットを常用する
このような習慣が続くと、歯が回復する時間(再石灰化)が不足しがちになります。
つまり、「量」よりも「時間」が重要なのです。
3. 唾液が減る原因は「食材」より「生活習慣」
ここで、
「ヴィーガンは唾液が減りやすい」と聞いたことがある方もいるかもしれません。
しかし、実際には
ストレス/水分不足/口呼吸/睡眠不足/加齢
といった要因の方が、唾液量への影響は大きいです。
むしろ、硬い野菜や豆類をよく噛んでいる方は、唾液がしっかり出ているケースも少なくありません。
つまり、唾液は
・虫歯を防ぐ
・歯ぐきを守る
・お口をきれいに保つ
天然の防御システムです。
そのため、気になる場合は検査で確認するのが一番確実です。
当院では「シルハ」という唾液検査で、唾液の質を数値で調べることができます。
詳しくは予防歯科のページをご覧ください。
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4. ヴィーガンの方が意識しておきたい「栄養」の視点
さて、ここも誤解が多いポイントです。
確かに、
ヴィーガン=必ず栄養不足になる、
というわけではありません。
ただし、意識しないと不足しやすい栄養素があるのは事実です。
例えば、
・ビタミンB12:不足が続くと、口内炎や舌の違和感が出ることがあります
・タンパク質:歯ぐきや粘膜の材料
・カルシウム・ビタミンD:歯の“質”に関係
このように、大切なのは
「ヴィーガンだから危険」ではなく、
自分の摂取状況を把握しているかという視点です。
5. セルフケアだけで限界を感じたら
一方で、毎日の歯磨きや食生活に気をつけていても、
セルフケアだけでは防ぎきれない部分はどうしてもあります。
例えば、
歯と歯の間/歯ぐきの中/目に見えない初期トラブル
そのため、定期的なプロのチェックでしか分からないことも多いのです。
6. 生活を否定しない「予防歯科」という選択
ここで、大阪府箕面市にある うえさか歯科 では、
食生活や価値観を否定することはありません。
大切にしているのは、
今のお口の状態を知ること
何がリスクになっているかを整理すること
その人の生活に合った予防を考えること
つまり、「治す」よりも「守る」歯科医療です。
7. よくある質問
Q:ヴィーガンの食生活をしていると、歯科で必ず伝えた方がいいですか?
A:必須ではありません。
ただし、伝えていただくと、使用材料や生活習慣を踏まえた予防のアドバイスがしやすくなる場面はあります。
Q:サプリを飲めば歯は守れますか?
A:しかし、サプリはあくまで補助です。
虫歯や歯周病は細菌の影響が大きいため、歯磨きと定期的なケアが基本になります。
Q:ヴィーガンだと虫歯になりやすいのでしょうか?
A:いいえ、必ずしもそうではありません。
ただし、食事内容や間食の頻度によっては、虫歯リスクが高くなることもあります。
そのため、食べ方や生活習慣を含めて確認することが大切です。
Q:フルーツやドライフルーツは控えた方がいいですか?
A:控える必要はありません。
ただし、頻繁にだらだら食べると、お口の中が酸性になる時間が長くなるため注意が必要です。
食べる時間を決めるなどの工夫が有効です。
Q:子どもをヴィーガンの食生活で育てていますが問題ありませんか?
A:可能ですが、定期的な歯科チェックは特に重要です。
成長期は歯の形成が進むため、早めに状態を確認しながらケアを行うことが大切です。
Q:特に症状がなくても歯科を受診していいのでしょうか?
A:もちろん問題ありません。
実際には、症状が出る前の段階で見つかるトラブルも多いため、予防目的での受診が推奨されます。
まとめ|ヴィーガンでも、歯はちゃんと守れます
以上のことから、
ヴィーガンという選択が、歯の健康と対立することはありません。
つまり、必要なのは
・正しい知識
・過剰に怖がらないこと
・自分のお口の状態を知ること
です。
歯は静かにサインを出します。
気づいたときに向き合えば、ちゃんと守れます。
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