Er:YAGレーザーを導入

当院では2024年12月より歯科用レーザー治療機器である「Er:YAGレーザー(エルビウムヤグレーザー)」を導入しました。
このレーザーは虫歯治療、歯周病治療、口内炎治療、インプラント治療など幅広く薬事認可されている機種になります。
様々な治療シーンに
生体組織に負担の少ない治療

Er:YAGレーザーは、光エネルギーの吸収が表層に限定されて行われるため、CO2レーザーやNd:YAGレーザーに比べ、透過光による組織深部への影響が少なくてすみます。
また、エナメル質にクラックが起こりにくく、照射野周囲への熱拡散が少ないため、周囲組織への影響はほとんどありません。
承認された多くの使用目的と効果

Er:YAGレーザーは硬組織疾患、歯周疾患、軟組織疾患のさまざまな使用目的と効果が薬機法上の承認を受けています。
高パルス化、出力範囲の拡大で、低侵襲かつ処置効率の高い照射が可能です。
またさまざまな治療シーンに対応できるので、患者さんの負担をやわらげ、効率的なレーザー治療を実現します。
虫歯治療でレーザーを使えるものはEr:YAGレーザーのみです。
このレーザーを使用すると虫歯治療も無麻酔でも痛くなく治療できるものもあります。
無痛治療というのは宣伝できないことに法律で決まっていますが、こちらの治療は「う蝕歯無痛的窩洞形成加算」という保険治療名がついている国が認めた無痛治療になります。
歯周治療に使用した場合は治癒の促進にもなります。また、歯石取などは従来のものよりも歯の根っこに優しく傷が減ります。
残念ながら保険では歯周外科手術のみの適応です。
多くの方にできるのは口内炎治療です。こちらはレーザーを当てることで早く治りやすくなり、痛みやしみる症状が緩和します。
その他保険で使用できる範囲は限定的ではありますが、それ以外にも使用用途は多岐に渡りより良い医療を提供できます。