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オーラルフレイルとは

2024年6月25日

オーラルフレイルとは

知っておきたい!歯の衰えが全身に与える影響とは?

近年、「オーラルフレイル」という言葉が注目されています。これは、加齢によって咀嚼や嚥下などの口腔機能が低下し、フレイル(虚弱)状態に陥るリスクが高まることを指します。

オーラルフレイルは、単に歯の衰えにとどまらず、相互に作用しあい全身の健康にも悪影響を及ぼすことがわかっています。

代表的な例

栄養不足: 固いものが食べられなくなることで、必要な栄養素が十分に摂取できなくなる
サルコペニア: 咀嚼筋の衰えが全身の筋肉量の減少につながる
肺炎: 誤嚥のリスクが高まる
認知症: 脳への血流が減少する
フレイル: 筋力や体力、日常生活動作能力の低下

このように、オーラルフレイルは、QOL(生活の質)の低下や介護リスクの増加にもつながるのです。

1. オーラルフレイルの症状

オーラルフレイルの症状は大きく分けて、口腔機能の低下口腔内の変化全身への影響の3つに分類されます。

1.1 口腔機能の低下

咀嚼機能:
食べ物が噛みにくい
食べこぼしが増える
硬い食べ物が苦手になる
歯ごたえのある食べ物が苦手になる
肉類や野菜などの繊維質が多い食べ物が食べにくい
嚥下機能:
むせやすい
誤嚥しやすい
少しの量でもむせたり、咳込んだりする
水分やお茶さえもむせたり、咳込んだりする
食事中にむせたり、咳込んだりして、食べ物を吐き出してしまうことがある
構音機能:
滑舌が悪くなる
発音が不明瞭になる
舌がもつれる
言葉が出てこない
話すのが億劫になる
味覚機能:
味覚が鈍くなる
味が薄い
苦味や塩味が感じにくい
甘味や酸味が感じにくい
食事の味を楽しめなくなった
嗅覚機能:
嗅覚が鈍くなる
匂いが感じにくい
食事の香りを嗅げない
花や香水の香りが嗅げない

1.2 口腔内の変化

歯の喪失:
虫歯や歯周病による歯の喪失
歯の本数が減る
奥歯を失う
入れ歯やブリッジを使用している
歯垢の蓄積:
歯磨き不足による歯垢の蓄積
歯磨きが行き届かない
歯と歯茎の間に歯垢が溜まる
口臭が気になる
口腔粘膜の変化:
口内炎
舌苔の増加
ドライマウス
口の中が乾燥する
口内炎ができやすい
舌苔が厚くなる
義歯の不適合:
義歯が合わなくなり、咀嚼や嚥下機能が低下
古い義歯を使用している
義歯が緩んだり、痛んだりする

1.3 全身への影響

栄養不足:
固いものが食べられなくなることで、必要な栄養素が十分に摂取できなくなる
体重が減る
筋肉量が減る
貧血になる
免疫力が低下する
サルコペニア:
咀嚼筋の衰えが全身の筋肉量の減少につながる
筋力が弱くなる
歩行が困難になる
階段の昇降が困難になる
転倒しやすくなる
肺炎:
誤嚥のリスクが高まる
誤嚥性肺炎を起こしやすい
発熱
呼吸困難
入院が必要になることがある
認知症:
脳への血流が減少する
記憶力低下
集中力低下
判断力低下
日常生活に支障が出る
フレイル:
筋力や体力、日常生活動作能力の低下
介護が必要になる

2. オーラルフレイルの症状の進行

オーラルフレイルの症状は、進行性です。初期には軽微な症状しか現れませんが、放置すると悪化し、全身の健康に深刻な影響を及ぼす可能性があります。

初期症状

食べ物が少し噛みにくい
たまにむせる
滑舌が少し悪い
口の中が乾燥しやすい

中等度症状

食べ物がかなり噛みにくい
頻繁にむせる
言葉が聞き取りにくい
口内炎がよくできる
歯の本数が少ない

重度症状
固形物がほとんど食べられない
誤嚥しやすい
ほとんど話せない

3.オーラルフレイルの原因

オーラルフレイルの原因は、大きく分けて4つに分類されます。

1 加齢

加齢に伴い、口腔機能を維持する筋肉や神経の機能が低下します。また、歯や歯周組織の衰えや唾液の分泌量の減少なども、オーラルフレイルの原因となります。

2 口腔疾患

虫歯や歯周病などの口腔疾患は、口腔機能の低下を招き、オーラルフレイルのリスクを高めます。特に、歯周病は全身の炎症と関連しており、糖尿病や心疾患などのリスクも高めることがわかっています。

3 全身疾患

糖尿病、高血圧、脳卒中、認知症、パーキンソン病などの全身疾患は、口腔機能に悪影響を及ぼし、オーラルフレイルのリスクを高めます。これらの疾患は、口腔内の血流を悪化させたり、神経にダメージを与えたりすることで、口腔機能の低下を引き起こします。

4 生活習慣

食生活の偏り、咀嚼不足、運動不足、喫煙、飲酒などの生活習慣も、オーラルフレイルのリスクを高めます。

食生活の偏り: 固い食べ物や繊維質が多い食べ物を十分に摂取しないと、咀嚼筋が衰え、オーラルフレイルのリスクが高まります。また、栄養不足になると、口腔粘膜の抵抗力が低下し、口腔疾患にかかりやすくなります。
咀嚼不足: 早食いや食事を流して食べるなどの咀嚼不足は、咀嚼筋の衰えを招き、オーラルフレイルのリスクを高めます。また、唾液の分泌量も減少するため、虫歯や歯周病にかかりやすくなります。
運動不足: 運動不足は、筋力や体力だけでなく、口腔機能の低下にもつながります。特に、咀嚼筋や嚥下筋などの顔や首周りの筋肉は、運動不足の影響を受けやすいです。
喫煙: 喫煙は、歯周病や口腔癌などの口腔疾患のリスクを高め、オーラルフレイルのリスクも高めます。また、唾液の分泌量を減少させ、口腔粘膜を乾燥させるため、口臭やドライマウスの原因にもなります。
飲酒: 過度な飲酒は、歯周病や口腔癌などの口腔疾患のリスクを高め、オーラルフレイルのリスクも高めます。また、唾液の分泌量を減少させ、口腔粘膜を乾燥させるため、口臭やドライマウスの原因にもなります。

オーラルフレイルの原因の相互作用

オーラルフレイルの原因は、互いに関連しあっており、複合的に作用することがあります。

例えば、加齢によって口腔機能が低下すると、咀嚼が困難になり、食生活が偏ってしまうことがあります。また、食生活の偏りによって栄養不足になると、免疫力が低下し、口腔疾患にかかりやすくなります。さらに、口腔疾患になると、口腔機能がさらに低下し、悪循環に陥る可能性があります。

このように、オーラルフレイルは、単一の原因ではなく、複数の原因が複合的に作用することで起こるものであることを理解することが大切です。

4.オーラルフレイルの予防・改善

オーラルフレイルは、加齢によって口腔機能が低下し、フレイル(虚弱)状態に陥るリスクが高まることを指します。単に歯の衰えではなく、相互に作用しあうことにより全身の健康にも悪影響を及ぼすことが近年注目されています。

口腔ケア

毎日の歯磨きとフロス: 歯垢や歯石をしっかりと除去し、虫歯や歯周病を予防しましょう。歯ブラシは1ヶ月に1回、フロスは毎日交換するのがおすすめです。
ポイント:
歯と歯茎の間に毛先を45度に当て、小刻みに動かしながら磨きましょう。
舌ブラシを使い舌苔も忘れずにみがきましょう。
フロスは、歯間にしっかりと挿入し、上下に動かしながら汚れを取り除きましょう。
定期的な歯科検診: 虫歯や歯周病の早期発見・早期治療を受けましょう。3ヶ月~6ヶ月に1回の受診がおすすめです。
歯科検診では、以下のことが行われます:
虫歯や歯周病の検査
歯垢や歯石の除去
口腔内の状態のチェック
必要に応じて、レントゲン撮影や歯周ポケット検査などを行います。
義歯使用者の方: 義歯が合わなくなると、咀嚼や嚥下機能が低下するだけでなく、誤嚥のリスクも高まります。定期的に歯科医院で義歯の調整を受けましょう。

生活習慣の改善

バランスの良い食事: 必要な栄養素をしっかりと摂取するためには、バランスの良い食事を心がけましょう。特に、ビタミンB群、ビタミンD、カルシウム、たんぱく質を意識的に摂取することが大切です。
おすすめの食材:
肉類、魚介類、卵、大豆製品
野菜、果物
乳製品
全粒穀物
ナッツ類、種子類
適度な運動: 運動不足は、筋力や体力だけでなく、口腔機能の低下にもつながります。週に3回以上、30分以上の運動を心がけましょう。
おすすめの運動:
ウォーキング
ジョギング
水泳
サイクリング
ダンス
十分な睡眠: 睡眠不足は、口腔粘膜の乾燥や免疫力低下などを招き、オーラルフレイルのリスクを高めます。毎日7~8時間の睡眠を心がけましょう。
ストレスを溜めない: ストレスは、口腔粘膜の炎症や唾液分泌量の減少などを招き、オーラルフレイルのリスクを高めます。適度な運動や趣味などを通して、ストレスを解消しましょう。
禁煙・禁酒: 喫煙や飲酒は、口腔粘膜の炎症や歯周病のリスクを高めます。禁煙・禁酒を心がけましょう。

口腔機能訓練

咀嚼訓練: ガムを噛んだり、硬いものを食べたりすることで、咀嚼筋を鍛えることができます。
嚥下訓練: 水やお茶をゆっくりと飲み込んだり、とろみのあるものを食べたりすることで、嚥下機能を鍛えることができます。
構音訓練: 唇や舌を動かす体操などを行うことで、構音機能を鍛えることができます。

専門家のサポート

歯科医師: 虫歯や歯周病の治療、口腔ケアの指導、口腔機能訓練の指導などを行います。
歯科衛生士: 歯磨き指導、歯垢や歯石の除去、口腔ケア製品の販売などを行います。
言語聴覚士: 嚥下機能訓練、構音訓練などを行います。
理学療法士: 筋力トレーニング、バランス訓練などを行います。
栄養士: バランスの良い食事の指導を行います。

全身疾患の治療

糖尿病、高血圧、脳卒中などの全身疾患は、口腔機能にも悪影響を及ぼし、オーラルフレイルのリスクを高めます。

糖尿病: 高血糖状態が続くと、歯周組織や唾液腺にダメージを与え、歯周病やドライマウスのリスクを高めます。
高血圧: 血圧が高い状態が続くと、歯周組織への血流が悪くなり、歯周病のリスクを高めます。
脳卒中: 脳卒中によって脳の機能が損なわれると、咀嚼や嚥下などの口腔機能に障害が出ることがあります。

全身疾患を治療することで、口腔機能への悪影響を抑制し、オーラルフレイルの予防・改善に役立ちます。

糖尿病: 血糖値をコントロールすることで、歯周病やドライマウスのリスクを減らすことができます。
高血圧: 血圧を下げることで、歯周組織への血流を改善し、歯周病のリスクを減らすことができます。
脳卒中: リハビリテーションによって、咀嚼や嚥下などの口腔機能を回復することができる場合があります。

オーラルフレイルの予防・改善には全身疾患の治療と口腔ケアの連携が重要です。

全身疾患の治療と同時に、口腔ケアを徹底しましょう。

まとめ

オーラルフレイルは、適切な対策を講じることで予防・改善が可能です。毎日の口腔ケア、生活習慣の改善、口腔機能訓練、専門家のサポート、全身疾患の治療など、自分に合った方法を見つけて、健康的な口腔機能を維持しましょう。

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