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80歳になっても20本以上の自分の歯を残そう」という8020(ハチマルニイマル)運動。
これは単に“歯を抜かずに残す”という意味ではなく、生涯にわたり自分の歯で噛み、食べ、話し、笑えるようにするための健康指標でもあります。
とはいえ、歯を守るにはブラッシングや定期検診だけでは不十分です。
なぜなら、歯並び(歯列)と噛み合わせ(咬合)が乱れていると、そもそも歯が守りにくい環境になってしまうからです。
そこで今回は、8020達成に向けて「なぜ歯並びが重要なのか」「矯正治療がどのように役立つのか」を丁寧に解説していきます。
■ まず、8020が目指す“本当の目的”とは?
8020運動の核は、健康な噛む力を最後まで維持することにあります。
そのため、20本以上残っていれば、
多くの食品を噛み砕ける
唾液が十分に出てむし歯・歯周病を防ぎやすい
噛む刺激が脳へ届き、認知症予防になる
といったメリットが期待できます。
しかし、歯並びが悪いと噛む力を正しく発揮できないため、歯の機能が大幅に損なわれてしまいます。
つまり、歯並びは見た目だけでなく、8020に直結する“機能の問題”でもあるのです。
■ では、歯並びが悪いと何が起こるのでしょうか?
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歯列不正にはさまざまなタイプがありますが、いずれも歯や歯ぐきに負担がかかります。
ここでは、8020達成を妨げる代表的な5つの悪影響を紹介します。
① 磨き残しが増え、むし歯や歯周病になりやすい
まず最初に問題となるのが“清掃性の低下”です。
歯が重なっている部分は、どうしても歯ブラシが届きづらく、汚れが残りやすくなります。
その結果、むし歯や歯周病が発生しやすくなり、
「歯を失うリスクが確実に上がる」という最も避けたい状況へ進みやすくなります。
② 噛む力の偏りで、歯が早くすり減る
歯並びが乱れていると、噛む力が均等に配分されません。
そのため、ある特定の歯だけが過度に負担を受け、
かける
割れる
すり減る
被せ物が外れる
といったトラブルが起きやすくなります。
言い換えると、歯の寿命が明らかに縮まってしまうのです。
③ 歯周病が進行しやすい環境になる
さらに困るのが、歯肉への悪影響です。
歯並びの乱れによって歯肉に炎症が起きやすくなると、
歯周病の進行が一気に加速します。
そして一度歯周病が進むと、
「歯が揺れる → 噛みにくい → よけい歯に負担がかかる」
という悪循環に陥ってしまいます。
④ 見た目のコンプレックスから行動にも影響
歯並びが気になることで、口元を隠すクセがついたり、人前で話すことに抵抗が生まれることがあります。
すると、意識が歯から遠のき、通院やセルフケアに消極的になる傾向があります。
つまり、心理面からも歯を失いやすい状態を作り出してしまうのです。
⑤ 発音・呼吸・姿勢など“全身機能”にも影響
一方で、歯並びは口元だけの問題ではありません。
舌の動き、呼吸のパターン、そして姿勢にまで影響を及ぼします。
例えば、口呼吸や猫背は歯列不正をさらに悪化させるため、
子どもの場合は早期に気づいて改善することが非常に重要です。
■ そこで注目したいのが「矯正治療」
では、8020を実現するために、矯正治療はどのように役立つのでしょうか?
① 汚れが落としやすくなる → むし歯・歯周病予防に直結
歯が整列すると、どの歯も均等に磨きやすくなります。
その結果、セルフケアの効果が飛躍的に向上し、
“日常の予防力”が上がります。
② 噛む力が均等になり、歯の寿命が延びる
矯正で噛み合わせが整うと、力のバランスが取れます。
これにより、
歯の破折
咬耗
顎関節への負担
などのトラブルが大幅に減少します。
つまり、矯正は歯の“長持ち治療”でもあるのです。
③ 咀嚼・発音・呼吸など、口全体の機能が改善
噛む力が正しく使われるようになると、ご飯がよく噛めるようになります。
さらに、発音の改善・鼻呼吸の促進など、全身にも良い影響が広がります。
④ 口元に自信が生まれ、予防行動が自然と増える
歯並びが整うと、笑顔が増え、口元を見せることに抵抗がなくなります。
すると自然と
「この歯を大切にしよう」
という意識が芽生え、セルフケアや定期通院が習慣化しやすくなります。
■ 年齢によって、矯正の役割は変わる
子ども:成長を利用して“予防としての矯正”を
顎の成長をコントロールすることで、将来の歯並びを大きく改善できます。
さらに、呼吸や姿勢という根本の問題にもアプローチできる点が小児矯正の強みです。
小さい時から矯正治療に取り組むことで抜歯矯正を回避できます。
抜歯矯正を避けることで上下左右4本を保存できます。
8020により近づきます。
大人:快適な矯正で“寿命を延ばす矯正”へ
マウスピース矯正により、
目立たず、痛みも比較的少なく、日常生活の負担も少ない治療が可能になりました。
40代、50代の方で私にはもう遅いかもとおっしゃる方もいますが、8020達成のためには
遅くありません。
■ うえさか歯科が大切にしていること
当院では、
光学印象による治療のシミュレーション
CTやセファロレントゲンなど細かな精密検査
矯正装置による虫歯や歯周病の予防
咬合力分析(Oramo-bf)、舌圧検査、口唇閉鎖力検査など不正歯列の原因分析
小児矯正・マウスピース矯正
などを組み合わせ、**「歯を残すための総合的な医療」**をご提供しています。
■ まとめ:矯正治療は“8020を叶えるための最短ルート”
歯並びは見た目の問題と思われがちですが、
実は歯を守るための“基盤そのもの”です。
8020を達成するためには、
「歯を治すだけでなく、守りやすい環境をつくる」
ことが不可欠です。
そしてその土台をつくるのが、まさに矯正治療です。
下記のページで治療方法や金額を記載しています。
ワイヤー矯正
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