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すきっ歯(専門的には「空隙歯列」)の治療方法はいくつかあります。
原因や隙間の大きさ、年齢、歯や骨の状態によって最適な方法が変わるので、主な選択肢を整理してお伝えします。
🦷 すきっ歯の主な治療方法
1. 矯正治療(ブラケット矯正・マウスピース矯正)
適応:隙間が大きい場合、全体的な歯並びやかみ合わせも治したい場合
方法:ワイヤー矯正やマウスピース矯正(インビザラインなど)で歯を少しずつ移動させる
メリット:根本的に歯列を整えられる、再発しにくい
デメリット:期間が長い(半年~2年)、費用が比較的高い
2. ダイレクトボンディング(レジン充填)
適応:隙間が小さい場合、1~2歯の改善で済む場合
方法:歯に白い樹脂を盛り足して隙間を埋める
メリット:短期間(1日で可能)、歯を削る量が少ない、費用が比較的抑えられる
デメリット:経年的に変色や欠けの可能性あり、適応範囲は限られる
3. セラミック治療(ラミネートベニア・クラウン)
適応:形や色も同時に改善したい場合
方法:歯の表面を薄く削ってセラミックの板(ラミネートベニア)や被せ物を装着
メリット:審美性が非常に高い、変色しにくい
デメリット:歯を削る必要がある、費用が高め
🌸 ラミネートベニアとクラウンの違い
1️⃣ ラミネートベニア(Laminated Veneer)
概要
前歯の表面を 0.3〜0.7mm程度だけ薄く削って、そこに薄いセラミックシェルを貼り付ける方法。
「つけ爪」のようなイメージで、歯の表面を覆う。
メリット
削る量が非常に少ない → 健康な歯をほとんど残せる
自然で美しい見た目(透明感・色調がリアル)
変色しにくい → 長期間きれいな白さを保てる
すきっ歯や軽度の歯の形の改善に適している
デメリット
適応範囲が限られる(大きな隙間や歯並びのズレは難しい)
強い衝撃で外れることがある
保険適用外で比較的高価
治療期間
通常 2〜3回の来院(2〜3週間程度) で完成
費用相場
1本 8〜15万円前後(自由診療)
2️⃣ セラミッククラウン(Ceramic Crown)
概要
歯を 全周的に削ってキャップ状に覆う 被せ物。
金属を使わずオールセラミックやジルコニアセラミックで作製。
メリット
歯の 色・形・大きさを大幅に改善できる
すきっ歯だけでなく、虫歯で歯が大きく欠けている場合や神経を取った歯にも対応可能
強度が高く、奥歯にも使える
デメリット
歯を大きく削る必要がある
神経に近づくこともあり、場合によっては神経を保護する処置や抜髄が必要になる
費用が高い
治療期間
通常 2〜4回の来院(2〜4週間程度)
費用相場
1本 10〜18万円前後(自由診療)
4. 外科的処置(上唇小帯切除)
適応:上唇の筋(小帯)が太くて歯の隙間を引っ張っている場合
方法:小帯を切除して歯が寄るスペースを作る
メリット:根本原因を取り除ける
デメリット:単独では隙間が閉じないことが多く、矯正と併用することが多い
✅ ポイント
原因診断が最優先:骨格性か、歯のサイズバランスか、小帯の問題かで治療法が変わります
年齢によって選択肢が変わる:子どもなら矯正・小帯切除、大人なら矯正・審美修復が中心
再発予防:矯正後は保定装置(リテーナー)が必要なことが多い
セラミックについて詳しくはこちら
セラミック治療
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