国民皆歯科検診について

先日11月8日は「いい歯の日」でした。

この日は「11（いい）」「8（は）」の語呂合わせに由来し、1993年から毎年行われています。

目的は、口腔の健康を保ち、食事を美味しく楽しむことができるよう促進することです。

お口の健康を保つ上で来年から国民皆歯科健診が始まるという話があります。

国民皆歯科検診とは

全ての人が生涯を通じて適切な口腔ケアを受けることを目指す取り組みで、2022年から具体的な検討が始まりました。

国民皆歯科健診とは、日本では1歳半～3歳までに義務付けられている歯科健診及び、小学生～高校生まで毎年行っている歯科健診があります。

しかし、大学生～大人になると自分で検診を受けに行かなければならなります。

そのため歯科健診の受診率が下がり、歯のトラブルを抱える人が多い事から、義務付けられている歯科健診を、大学生・社会人も対象に行うというものです。

早期の歯科疾患発見により、健康寿命の延伸や医療費削減が期待されています。

国民皆歯科健診が必要なワケ

なぜ「口」の健康がこんなに大切なの？

実は、私たちの「口」の健康は、全身の健康と深く結びついているんです。歯周病は、糖尿病や心疾患などの原因にもなることがわかっています。

日本人の「歯」に対する意識、ホントは低い？

「80歳まで自分の歯を20本残そう！」という「8020運動」も有名ですが、実際のところ、歯科検診を受けている人はまだ半分以下。特に、30代から50代の人は、歯の健康に関心が薄い人が多いんです。

なぜ国民皆歯科健診が必要なの？

• 歯の病気の早期発見: 歯の病気を早めに見つけて治療すれば、大きな病気になるのを防ぐことができます。
• 全身の健康を守る: 口腔の健康は、全身の健康にもつながります。
• 医療費の削減: 歯の病気を予防することで、医療費を抑えることができます。

国民皆歯科健診で何が変わる？

国民皆歯科健診が実現すれば、誰もが気軽に歯科検診を受けられるようになります。歯の健康に関する意識も高まり、結果的に、より健康な社会の実現につながることが期待されています。

あなたの「口」の健康、大丈夫？

今、自分の「口」の健康について、もう一度考えてみませんか？定期的な歯科検診は、あなたの健康を守るための第一歩です。

国民皆歯科検診のメリット

• 歯の病気の早期発見: 定期的な歯科健診を受けることで、むし歯や歯周病などの病気の早期発見・早期治療が可能になります。
• 治療費の抑制: 病気が進行する前に治療することで、高額な治療費を抑えることができます。
• QOLの向上: 歯の健康は、食事やコミュニケーションなど、生活の質を大きく左右します。

お口の健康と全身の関係

前項で述べたように、むし歯や歯周病といった口腔疾患を持つ成人は多いです。

歯を失う原因として最も多いのは歯周病、次いでう蝕（むし歯）です。

こうした口腔の疾患が、心疾患をはじめ呼吸器疾患、慢性腎臓病、骨粗鬆症、関節リウマチ、がんなどの全身疾患と関連しています。

つまり、口腔ケアをせず歯周病を放っておいた場合、さまざまな疾患を併発します。
あるいは悪化させる可能性があるということです。

歯を失うことにより、咀嚼（そしゃく）機能や嚥下（えんげ）機能が低下します。
そして脳への刺激が減ってアルツハイマー病のリスクも上がります。

このように、口腔内の健康を軽視することは、高齢者の増加に伴って国の経済を圧迫している医療費をさらに増大させる原因につながります。

歯科健診の普及に向けた取り組みは喫緊の課題だといえるでしょう。

現状と今後の展望

現在、国民皆歯科検診は制度として確立されていませんが、政府は導入に向けて検討を進めています。

2022年には「経済財政運営と改革の基本方針（骨太の方針）」に盛り込まれ、具体的な検討が始まっています。

疑問点

国民皆歯科検診については、まだ多くのことが決まっていません。

• いつから始まるのか？
• 費用はどのくらいかかるのか？
• 受診場所はどこでも良いのか？
• 義務化されるとどうなるのか？

まとめ

国民皆歯科検診は、国民の口腔の健康を守るために重要な制度です。

制度の詳細については、今後の政府の発表を待ちましょう。

また定期健診は制度がなくても行くべきです。

おそらく一年に一度の健診かと思いますが歯石とりなどは３ヶ月〜半年おきに行くべきです。

歯科医師会主体の検診などもあります。

ぜひご利用ください。

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