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寒い朝、布団から出るのが億劫になる季節がやってきましたね。
今年は特に、インフルエンザや風邪のニュースに、いつも以上に敏感になっている方も多いのではないでしょうか。
「手洗い、うがい、マスクは完璧にしているのに、どうして私だけ風邪をひいてしまうんだろう…」
感染症の予防に気を配っているのに、体調を崩しやすいと悩んでいませんか?
実はその原因はもしかすると、毎日何気なく行っている歯磨きや口腔ケアが深く関わっているかもしれません。
この記事では、寒い季節だからこそ知ってほしい
インフルエンザや風邪の予防と口腔ケアの意外な関係についてお伝えしていきます。
喉のイガイガ、倦怠感…その不調、お口の「見えない敵」が原因かも?
予防対策をしても、なぜか忍び寄る感染症の影
冬場に風邪やインフルエンザをひいてしまう主な原因は
ウイルスや細菌が空気中から体内に侵入してくることですが
「どうして同じ部屋にいても、風邪をひく人とひかない人がいるのだろう?」
と疑問に思ったことはありませんか?
これは、人それぞれの免疫力の違いも大いに関係していますが
ウイルスや細菌の侵入口となる玄関の状態も、とても大切なのです。
その玄関こそが、お口と喉になります。
たとえば、自宅の玄関で例えると
泥だらけの靴が散乱していて、ゴミが溜まっている玄関と、いつもピカピカに磨かれていて
空気も清々しい玄関。 泥棒が侵入しやすいのは、どちらでしょうか?
もちろん、管理が行き届いていない汚れた玄関ですよね。
これと同じことが、あなたのお口の中で起きている可能性があります。
口の中で起きるバイオフィルムという名の要塞
お口の中には、常にたくさんの細菌が存在しています。 良い菌もいれば、悪い菌もいます。
そして、この悪い菌たちが、歯の表面や舌の奥、歯周ポケットなどにびっしりと集まって
強力な粘着力を持つ膜を作ります。
これがバイオフィルムと呼ばれるものです。
これはまるで、菌たちが協力して作った難攻不落の要塞のようなもの。
普段の歯磨きで簡単に落ちるものではありません。
さらに、このバイオフィルムの中に潜む歯周病菌などの悪い菌は
インフルエンザウイルスが体内に侵入するのを手助けしてしまう、という恐ろしい研究結果も出ています。
これはどういうことかというと、
インフルエンザウイルスを泥棒だとして、泥棒は体の細胞(お家)に入ろうとしますが
通常は鍵(細胞のバリア)がかかっています。
ところが、歯周病菌などの悪い菌が、この鍵を壊すための酵素という道具を出してしまうのです。 つまり、歯周病菌が、ウイルスという泥棒の手引き役をしてしまうわけです。
したがって、感染症から身を守るためには、手洗い・うがいだけでなく、お口の中のバイオフィルムという名の要塞を崩し、予防でしっかりと対策を講じることが、極めて重要になるのです。
インフルエンザと口腔ケアの驚くべき接点
唾液の力を見直そう!お口の天然のバリアを強化する
口腔ケアがなぜ、風邪やインフルエンザの予防に効果的なのでしょうか?
それは、私たちの唾液が持つ、素晴らしい力に秘密があります。
まず、唾液には、食べ物の消化を助けるだけでなく、抗菌作用や、ウイルスを洗い流す自浄作用があります。 これは、お口の中の天然のバリアと言えるでしょう。
しかし、お口の中の環境が悪化すると、この唾液の力が弱まってしまうのです。
例えば、
・歯垢(プラーク)がたくさん付いている状態:
歯垢は、細菌の塊です。この細菌が唾液の成分を分解したり、お口の中を酸性に傾けたりすることで唾液本来の抗菌作用や自浄作用を低下させてしまいます。
・歯周病が進行している状態:
歯周ポケットから出血や膿が出ている状態はまさに体の中で炎症が起きている証拠です。
体は、この炎症を抑えるためにエネルギーを使わなければなりません。
結果として、全身の免疫力が低下しやすくなる、と考えられます。
したがって、プロフェッショナルな口腔ケア、つまり歯科医院でのクリーニングや指導によって、お口の中の悪い菌の繁殖を防ぎます。
唾液の力を最大限に引き出すことが、インフルエンザや風邪の予防につながる、というわけです。
風邪を引き込む冬の落とし穴
寒い季節は、空気が乾燥しますよね。 この乾燥は、お口の中にとっても大敵です。
さらに、鼻が詰まりやすかったり、無意識に口呼吸をしている方は、要注意です。
なぜなら、
1.口呼吸をすると、お口の中が急速に乾燥します。
2.乾燥すると、せっかくの唾液のバリア機能が低下します。
3.ウイルスや細菌が、乾燥した粘膜に付着しやすくなり、菌の繁殖スピードが上がります。
4.その結果、風邪やインフルエンザにかかるリスクが高まるのです。
「えっ、私、寝ている間に口が開いているかも…」
そう気づかれた方もいらっしゃるかもしれません。
でも大丈夫です。うえさか歯科では、単に歯磨き指導をするだけではありません。
お口の周りの筋肉のトレーニング方法や、口呼吸を改善するためのアドバイスも行っております。
お口の環境をトータルで改善することが、寒い季節を健やかに乗り切るための第一歩だと考えているからです。
うえさか歯科の予防へのこだわり
「虫歯を治すのが歯医者さんじゃないの?」
多くの方がそう思っていらっしゃいますよね。もちろん、虫歯治療も大切な役割の一つです。
しかし、うえさか歯科の院長は、常々こう考えています。
「本当に患者様の人生に貢献できるのは、病気になる前の予防ではないだろうか」
なぜなら、一度削ってしまった歯は、二度と元には戻らないからです。
そして、お口の健康が、インフルエンザや風邪といった全身の健康にまで影響を及ぼすことを知っているからです。
うえさか歯科は、大阪府箕面市瀬川で
・歯を削らない、抜かないことを最優先にした予防プログラム
・患者様一人ひとりに合わせた、オーダーメイドの口腔ケア指導
・お口から全身の健康を守るための情報提供
を大切にして、日々の診療にあたっています。
プロの予防プログラム
うえさか歯科の予防プログラムは、単なる歯磨き指導や、歯石取りで終わりではありません。
例えば、
1. 徹底的な「バイオフィルム」の除去(プロによるクリーニング)
一般の歯磨きでは取りきれない、しつこい菌の繁殖元、つまり難攻不落の要塞であるバイオフィルムを、専門機器を使って徹底的に破壊し、除去します。
2. 唾液検査によるリスクチェック
「あなたは風邪をひきやすいタイプ?それともインフルエンザにかかりにくい体質?」
といった全身の診断はできませんが、お口の中の菌の繁殖リスクは、科学的に調べることができます。
唾液検査を行うことで、虫歯のなりやすさや歯周病のなりやすさ、唾液の質などを把握します。
一人一人のリスクレベルに応じた、最も効果的な口腔ケア方法をご提案します。
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詳しくは予防歯科のページを参考にご覧ください。
3. 歯磨きだけじゃない!生活習慣のアドバイス
「毎日の歯磨きを頑張っているのに、どうして改善しないんだろう…」
そうお悩みの方には、食生活、間食の回数、睡眠時の姿勢など、日常生活の中に潜むお口の健康を損なう原因まで踏み込んでアドバイスします。
まさか、インフルエンザ予防のために歯医者さんに行くなんて……と思われるかもしれませんが
私たちが目指しているのは、お口の健康を通して、寒い冬を元気に乗り切るサポートなのです。
一般的な治療と予防の流れ
初診から予防メインテナンスまでどんなことをするの?
うえさか歯科での、一般的な口腔ケアと予防メインテナンスの流れをご説明します。
【STEP 1:まずは現状把握】 問診と検査(レントゲン撮影、歯周ポケット測定など)を行い、あなたのお口の中の状態を詳しく調べます。特に、歯周病がどの程度進行しているか、菌が繁殖しやすい環境かどうかをチェックします。
【STEP 2:カウンセリングと治療計画】 検査結果をもとに、お口の中の問題点と、それを解決するための治療計画を、分かりやすくご説明します。
【STEP 3:プロフェッショナルクリーニング(PMTC)】 歯科衛生士が、専門機器を用いて、歯の表面、歯周ポケット、舌の奥などにこびりついたバイオフィルムや歯石を徹底的に除去します。これが、菌の繁殖予防の要となる部分です。
【STEP 4:セルフケア指導】 あなたの歯並びや生活習慣に合わせた、最も効果的な歯磨き方法、フロスや歯間ブラシの使い方を、実際に手を動かしながら丁寧にお伝えします。
【STEP 5:メインテナンス(定期検診)】 お口の状態に合わせて、1ヶ月後、3ヶ月後、半年に一度など、定期的にご来院いただき、クリーニングとチェックを行います。
これが、良い状態を長く保ち、寒い季節の感染症から身を守るための、最も大切な習慣となります。
風邪 歯磨き・インフルエンザ 口腔ケアのQ&A
よくある質問と、うえさか歯科からの回答
Q1:風邪をひいている時、歯磨きは控えた方がいいですか?
A:いいえ、むしろいつも以上に丁寧に行ってください。 風邪の時は、発熱や倦怠感で歯磨きがおろそかになりがちです。しかし、体調不良の時こそお口の中の菌の繁殖スピードは速まります。
- 特に、薬を飲んでいると口が乾燥しやすい
- 鼻詰まりで口呼吸になりやすい
こうした理由から、インフルエンザや風邪をひいている時こそ、お口の中を清潔に保つことが、早期回復へのカギとなります。
ただし、吐き気がある場合は無理せずうがいだけでも回数を増やばOKです。
できる範囲でケアを継続してください。
Q2:歯周病があると、本当にインフルエンザにかかりやすいのですか?
A:研究データでは、その関連性が指摘されています。
先ほど申し上げたように、歯周病菌が出す酵素がウイルスの侵入を手助けする可能性があります。
また、歯周病による口の中の炎症が、全身の免疫力を低下させる一因とも考えられています。
つまり、口腔ケアによって歯周病を改善・予防することはインフルエンザや風邪への抵抗力を高めるための、科学的な根拠に基づいた対策と言えるのです。
予防歯科のアプローチは、全身の健康に繋がります。
Q3:毎日、朝昼晩としっかり歯磨きしているのですが、それでも定期検診が必要ですか?
A:はい、必要だと考えています。 どれだけ丁寧に歯磨きをしていても、歯ブラシの届きにくい場所、特に歯周ポケットの奥や、歯と歯の間には、菌の繁殖の原因となるバイオフィルムが残ってしまいます。
例えば自己流の歯磨きは、お家の見える部分の掃除です。 一方、歯科医院での専門的なケアは、
普段は見えない換気扇の奥や排水溝の徹底洗浄のようなものです。
>>>>プロによる徹底した除去と、家での歯磨き習慣を組み合わせることで、初めてお口の中の健康は守られます。
Q4:うえさか歯科は、箕面市瀬川のどの辺りにあるのですか?
A:大阪府箕面市瀬川3-1-3にございます。 駐車場もございますので、お車でのご来院も可能です。寒い季節でも、無理なくお越しいただけるよう、スタッフ一同、温かい笑顔でお迎えいたします。インフルエンザや風邪が流行する前に、ぜひ一度ご相談ください。
口腔ケアを最高の冬支度にしよう
寒さに負けない、健康な体づくりは、お口から始まります。
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