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歯の神経を取る前にすべきこと

2025年4月22日

歯の神経を取る前にすべきこと

現代の歯科治療において、歯を「削る」「抜く」だけではない選択肢が増えてきています。

当院の患者さんに多いのはなるべくしっかり治療したい方が多いですが、
「なるべく神経を残したい」「できるだけ自分の歯で長く過ごしたい」と考える患者が増加しています。

そんな方におすすめしたいのが「歯髄温存療法」という治療法です。

歯の神経をとると歯の寿命が一気に短くなります。

そうならないための治療をご説明します。

歯の神経を取る前に

歯髄(歯の神経)とは?

歯髄の役割

歯の中心部にある軟らかい組織で生きた細胞で構成されています。

血管や神経が含まれ、痛みを感じる感覚を担うだけでなく、歯に栄養を届ける役割も持ちます。

神経が正常な状況だと過度に染みたり、痛みが出ることはないです。

神経に炎症が起こると知覚過敏になり染みやすい状況になります。

  • 歯髄が死んでしまうと何が起こるのか?

    • 栄養が伝わらなくなり、歯がもろくなる

    • 免疫機構がなくなり感染リスクが上がる

    • 感染によるものと、歯根破折による将来的な抜歯リスクが増加します。

歯の治療サイクルとしてまず
虫歯ができる

直接詰める→間接的に詰める(型取り:インレー)

神経の治療→再根管治療

破折or縁下カリエス

抜歯

これを食い止める必要があります。

歯髄温存療法とは何か

虫歯が進行して歯の神経(歯髄)に近づいた、あるいは一部露出してしまった場合でも、できる限り歯髄を残して保存することを目的とした治療法です。

従来の虫歯治療では、虫歯が神経に達していた場合には「根管治療(歯の神経を全て取り除く治療)」が選択されることが多くありました。

そのため、近年では「可能であれば神経を残すべきだ」という考え方が広まり、歯の寿命を長く保つための選択肢として歯髄温存療法が注目されているのです。

この治療は昔からある治療ですが、成功率も低く痛みを伴うものでした。

しかし現代の薬や、技術、設備によって治療成功率が上がり、見直されています。

歯髄温存療法を成功させるポイント

① 歯髄の「生きている状態」を正しく見極めること

  • 一番重要なのは、**歯髄がまだ生きている(=可逆性の炎症)**状態であること。

  • 強い自発痛(何もしていなくてもズキズキ痛む)や、冷温刺激で長く痛みが続く場合は、すでに不可逆性炎症または壊死の可能性が高く、温存療法には適しません。

  • 電気歯髄診や温度刺激テスト、X線診査などを組み合わせて、的確に診断する必要があります。


② 治療時の「無菌的操作」

  • 歯髄は非常にデリケートな組織。
    治療中に細菌が侵入すると、炎症が悪化してしまう可能性があります。

  • そのため、成功には次のような無菌環境の確保が必須です。

    • ラバーダム防湿(唾液や雑菌を遮断)

    • 滅菌された器具の使用

    • 適切な消毒:次亜塩素酸ナトリウムを使った消毒が一般的
      適切な消毒のためにラバーダムをし消毒薬が漏れないようにすることも大切です。


③ 適切な覆髄材の選択と正確な操作

  • 覆髄材には高い殺菌性・生体親和性・封鎖性が求められます。

  • 特にMTAセメントバイオセラミック系材料は成功率が高く、信頼性のある材料です。
    以前は水酸化カルシウム系のお薬が一般的でしたがMTAが出てきてからは第一選択ではなくなりました。
    MTAは高価なお薬のため保険でするのは厳しいのが現状です。

  • ただし、材料が優れていても、正確な操作・緻密な封鎖がなされなければ意味がありません。


④ 術後の適切な修復(封鎖)

  • 歯髄温存療法の後、その上にしっかりとした修復物を装着することが重要です。

    • 一時的な仮詰めでは細菌が再侵入する恐れあり

    • コンポジットレジンやクラウンなどで長期的な密封性を確保する

  • マイクロリーケージ(微細な隙間からの感染)を防ぐことが、長期的な成功には不可欠です。


⑤ 術後のフォローアップと定期観察

  • 歯髄温存療法は「やって終わり」ではなく、経過観察がとても大事

  • 術後数ヶ月〜1年程度は以下のような経過を追います。

    • 痛みの有無

    • 感覚反応の持続

    • レントゲンでの根尖病変の有無や象牙質の形成(再石灰化の確認)

  • 経過良好であれば、神経が元気に機能している証拠になります。


これらの他に精密な治療のために高倍率の拡大鏡やマイクロスコープが必要であったり、
CTなどがあると正しい診断などが可能になります。

歯髄温存療法ができないケース

  • 歯髄が完全に壊死している場合(強い痛みが持続している、膿が出ている等)

  • 歯根の先まで細菌感染が及んでいる場合
    噛んで痛いや叩いて痛いなどの症状

  • 以前に神経を抜く治療を受けている歯
    神経をとったものを現代の技術では蘇らせることはできません。

まとめ

歯の神経を取らないことが歯の寿命を伸ばすことにつながります。

そのためには小さい虫歯のうちに直す早期発見、いい材料での修復がまずは必要です。

その後に神経近くまで削ることになったら歯髄温存療法を選択しなるべく残す努力をしましょう。

残念ながら全ての歯医者さんがこういった治療をしているわけではありません。

そのため知らずに、抜髄(神経を取る)を受けていることもあります。

神経を取らなければいけないと言われた方もセカンドオピニオンを受けてみてください。

 

精密根管治療については下記をお読みください。
https://us-familydental.com/root/

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