目次
- インプラントとは
- インプラント治療よくある質問
- インプラントの利点は?
- インプラントの欠点は?
- インプラントの材料は何でできていますか?MRIは大丈夫ですか?
- インプラントは何年もちますか?
- インプラントがダメになったらやり替えはできますか?
- インプラント手術は痛いですか?
- インプラント手術はどのくらい時間がかかりますか?日帰りですか?
- インプラント手術後は腫れますか?
- インプラント治療が受けられない方はどんな方ですか?
- インプラント治療は高齢者でも受けられますか?
- インプラントは何歳からできますか?
- インプラントの治療期間はどのくらい?
- 歯が1本もないのですぐに噛めるようにしてほしいけれどできますか?
- インプラントを安全にするにはどうしたらいいですか?
- インプラント手術後、麻痺が出る可能性があるのですか?
- インプラントはどこのメーカーが良いですか?
- 骨が足りなくて、インプラントが打てないと言われました。治療できませんか?
- 歯ぎしりがひどいのですがインプラント治療できますか?
- インプラント治療後に気を付けることはありますか?
- インプラントの上部構造が外れました。作り直しになりますか?
- 1回法、2回法インプラントの違いは何ですか?
- インプラント治療後にMRIはできますか?
- 骨造成に使う材料は何ですか?
箕面市瀬川の歯医者うえさか歯科です。
歯を失った時の治療には大きく3つの治療があります。
入れ歯、ブリッジ、インプラントになります。
今回はその中でも疑問の多いインプラントについてよくある質問にお答えします。
インプラントとは
まず、インプラントについて必要な基礎知識をご説明します。
インプラント 構造
フィクスチャー(インプラント体)、アバットメント、上部構造から成ります。
フィクスチャー:歯で言ったら歯根にあたる部分で骨と結合します。
アバットメント:インプラントと上部を連結します。
上部構造:被せ物が一般的ですが、ブリッジタイプであったり、入れ歯のものもあります。
手術
1次手術:インプラント埋入手術を一般的に1次手術といいます。
2次手術:アバットメントを入れるための頭出しの手術です。
アバットメントにも種類があり、オペ直後に入れるものはヒーリングアバットメントや
テンポラリーアバットメントと呼ばれます。
骨造成手術:インプラントを入れるために失った骨を増やす手術です。
1次手術と一緒にすることが多いですが、1次手術よりも先に単独でしたりもします。
歯肉造成手術:審美性の回復や清掃性の改善のために歯茎のボリュームを増やす手術です。
2次手術と一緒にしたり、あとから単独でしたりします。
インプラント治療よくある質問
インプラントの利点は?
一番のメリットは単独で嚙み合わせを治せることです。
抜いた後の治療はブリッジ、入れ歯もありますが、両隣の歯に支えてもらう必要があります。
ブリッジは歯を多く削り、入れ歯は動くことで鉤歯(金具をひっかけている歯)が揺れます。
それに比べてインプラントは削る必要がなく、骨で支えているので両隣の歯への負荷を和らげます。
他の治療は将来抜いたところの骨がやせてしまいますが、インプラントは骨が減るのを抑えます。
噛む力も100%に近く回復します。
インプラントの欠点は?
現状100%実費になり、健康保険が使えません。
ご自身の加入している医療保険、事故保険など保障内容次第で利用することができます。
また、必ず手術が必要になります。
手術が怖い方はさけては通れないので他の選択肢を選ぶ必要があります。
静脈内鎮静法や全身麻酔などなるべく恐怖心を感じない方法もあります。
また、全身状態が悪い方も手術が受けられません。
他の治療法に比べ、治療期間が長くなります。
抜歯直後にインプラントを埋入し、噛めるようにする方法もありますが治療が完結するのは数か月を要します。
お手入れが必要になります。
ご自身でもしっかり清掃する必要がありますし、プロのメインテナンスも必要です。
インプラント周囲炎などインプラント特有の感染を起こす可能性があります。
インプラントには免疫作用がないので感染のリスクは必ずあります。
定期検診を必ず受けましょう。
インプラントの材料は何でできていますか?MRIは大丈夫ですか?
現在主流はチタンインプラントになります。
チタンは生体親和性が高く、アレルギーが出ることはほぼなく、骨とくっつく素材です。
強度、耐久力も優れています。
骨折の際に使われているボルトもチタン製になります。
MRIも気にする必要がありません。
飛行機も乗れます。
インプラントは何年もちますか?
インプラントの埋入後10~15年の平均残存率は90%を超えています。
20年30年と使っている方もいます。
それ以上の症例もたくさんありますが、現在のインプラント技術、素材とは全く違ったりしますので一概に比較できません。
金属は疲労するので破折したり、上部構造のやりかえは必要になります。
他の欠損治療に比べると平均残存率は優位にあることが論文でもうかがえます。
インプラントがダメになったらやり替えはできますか?
インプラントはダメになっても単独でやりかえることができるのもメリットです。
ブリッジはダメになったら抜歯して入れ歯かインプラントになる可能性があります。
インプラントが感染を起こして、骨が減った場合は骨造成が必要になる可能性があります。
また、隣在歯が健全であればブリッジや部分入れ歯の選択肢を選びなおすことができます。
インプラント手術は痛いですか?
単純埋入(きれいな骨や歯肉にドリリングし、インプラントを埋入し封鎖する)の場合、
ほとんど痛みはありません。
骨の中には大きな神経はほとんどないからです。
また炎症がなければ麻酔も効きやすいです。
骨造成をする場合や、広範囲、抜歯即時埋入などは痛みが出やすいこともありますが、
おおむね麻酔が効くので心配ありません。
それでも不安な方は笑気麻酔、静脈内鎮静法などを併用すると恐怖心も緩和されます。
手術後は単純埋入などほぼ痛みのない方もいますが、多くの方は痛み止めを数日飲むだけで痛みは引きます。
インプラント手術はどのくらい時間がかかりますか?日帰りですか?
手術は単純埋入であれば1時間以内に手術は終わります。
骨造成を行った場合は2時間くらいかかることもあります。
本数が1~2本片側で増える分にはあまり変わりません。
上顎に4~8本同時に埋入即時負荷をかけるオールオン4~8は3時間以上を要すこともあります。
もちろん日帰りでできます。
インプラント手術後は腫れますか?
単純埋入ではほとんど腫れません。
下顎の横を向いている親知らずの方が腫れます。
骨造成をした場合は腫れることが多いです。
その場合48時間がピークでその後引いてきます。
また内出血による青たん、黄たんも見られることもありますが1~2週間で引きます。
腫れた際は極端に冷やすと血行が悪くなり、インプラントや骨材の生着に影響します。
冷やしすぎず、冷湿布や濡れタオルが良いでしょう。
インプラント治療が受けられない方はどんな方ですか?
インプラントは手術が必要なので全身状態に影響を受けます。
高血圧症や心臓疾患等の循環器系疾患、喘息等の呼吸器系疾患、腎臓や肝臓の機能障害がある場合には注意が必要です。
糖尿病や骨粗鬆症の方もインプラント体が全身状態に左右されて抜けやすくなったりします。
重度の歯周病の方は治療が優先になります。
喫煙されている方は減煙もしくは禁煙が必要かもしれません。
インプラント治療は高齢者でも受けられますか?
全身状態等に問題がなければ受けていただくことは可能です。
最近のインプラントは表面性状の向上で高齢の方でも骨結合が得られやすくなっています。
健康寿命も延びていますので70代80代の方でも入れ歯ではなくしっかり噛みたいという方には向いています。
ご自身でケアできなかったり、手先が不器用になってきた場合はインプラントオーバーデンチャーなど本数が少なく、お手入れが楽な入れ歯などに変更するとよいかと思います。
うえさか歯科では通院できなくなった方には在宅でケアをさせていただいています。
インプラントは何歳からできますか?
身長が安定してきた20歳くらいからが適用になります。
男性の場合は下顎は20代後半まで成長するとも言われています。
インプラントは動かないものなので隣在歯との兼ね合いを考えて治療する必要があります。
インプラントの治療期間はどのくらい?
骨とインプラントとの結合はおよそ下顎で2か月、上顎で4か月と言われています。
最近のインプラントの表面性状によってこれが半分の期間で済むものもあります。
なので抜歯から被せ物が入るのにおよそ4か月から半年かかるのが通常の期間となります。
骨造成を行った場合はさらに3か月から半年かかることもあります。
歯が1本もないのですぐに噛めるようにしてほしいけれどできますか?
通常は入れ歯をつくり、顎の位置が安定してから手術をします。
手術が終わってすぐも入れ歯を使えます。
入れ歯を使いたくない場合、インプラントで即時荷重(埋入してすぐ仮歯でかめる状態)の場合は
下顎で4本、上顎で6本同時埋入が必要になります。
骨質などにも左右されますし、すべてのインプラントがくっつくとも限りません。
即時荷重用にインプラント本数を増やしたり、仮のインプラントを一緒に入れたりすることもあります。
インプラントを安全にするにはどうしたらいいですか?
インプラントは手術なので怖いイメージがありますが、事前の診査診断をしっかりすることで安全に行えます。
診査項目としては全身状態と局所状態の把握が必要です。
CTを撮って3次元的に診査することや、残存歯とのかみ合わせからインプラント位置の決定が必要になります。
手術の際に埋入をサポートするガイドステントを作成するとより安全に手術を行えます。
手術の際は手術室で全身管理ができる体制が整っていることが望ましいです。
生体モニターや酸素ボンベ、AEDなどがそろっていると安全かと思います。
インプラント手術後、麻痺が出る可能性があるのですか?
下顎には下顎管という太い神経が通っていてオトガイ孔につながっていて歯茎からほっぺたの感覚神経につながっています。
それを傷つけてしまうと麻痺がでます。
CTを撮って、神経の位置を確認することが大事になります。
またガイドステントを使いドリルの深さ方向を正確にすることで避けることができます。
最近は光学印象とCTを組み合わせることで従来よりもガイド製作が簡素化されいるため、導入している歯科医院が多いです。
インプラントはどこのメーカーが良いですか?
インプラントはどこのメーカーでも似通ってきているので成功率に大きな差はなくなってきています。
しかし上部構造の取り付けの規格がメーカーごとに違うため他社のものでは入らないこともあります。
インプラントが10年以上たった時に被せ物のやり替えが必要になることがあります。
通院していた歯医者さんにパーツがあればよいのですが、
メーカーがつぶれて手に入らない、
かかりつけ医院が閉院した、
どこのインプラントを入れたかわからないなど
やり直しが難しくなるケースもあります。
インプラントには世界3大メーカーがありますのでその3社だと上記の不安が減るかと思います。
(Straumann、Nobel Biocare、Dentsply Sirona(Astra)、2023年現在)
これ以外にもよいインプラントはもちろんたくさんあります。
シェアの多いインプラントは転院したときにアフターフォローしていただける確率が有利かと思います。
最近では韓国製のOSSTEMが埋入本数では3大メーカーをしのぐほどになってきています。
うえさか歯科では基本的にStraumann社のインプラントを使っています。
転院して過去に他社のインプラントを使っている場合はメーカーがわかれば合わせて埋入させていただきます。
骨が足りなくて、インプラントが打てないと言われました。治療できませんか?
骨造成には大きく2つの方法があり、GBRと上顎洞挙上術になります。
これらの手術は残存している骨量によって難易度が変わります。
GBRは下顎によく行う骨造成です。
骨の厚みが水平的に足りない場合は難易度が低いですが、垂直的に足りない場合は高くなります。
最近はメンブレンという素材の進化や骨と骨材を固定するピンなども進化して成績は上がってきていますが熟練した技術が必要になります。
上顎洞挙上術もソケットリフトという術式は骨造成の量が比較的少なく術式も簡便です。
サイナスリフトという術式は骨造成量がかなり増えるため上顎洞という副鼻腔の粘膜を破らないように大きく挙上する必要があり、こちらも熟練した技術が必要になります。
これらの複雑な骨造成に対応している医院ですと治療できるかもしれません。
セカンドオピニオンに行ってみてください。
歯ぎしりがひどいのですがインプラント治療できますか?
マウスピースを入れる必要が出てきます。
歯ぎしり、食いしばりをコントロールするにはTCHを改善する必要があるかもしれません。
また、噛む力が強すぎる場合は咬筋の筋力を弱める治療もあります。
ボツラックスを注射することで筋力自体が落ちてインプラントや天然歯に負担が減ります。
インプラント治療後に気を付けることはありますか?
インプラントは天然歯と違い違和感に気づきにくいです。
なので注意深く経過を追うためにもしっかりメインテナンスに通いましょう。
また、おうちでのセルフケアもしっかりする必要があります。
フロスや歯間ブラシなど補助的清掃用具も併用しましょう。
違和感を感じたら早めに受診するようにしましょう。
定期的なレントゲン撮影も有効です。
インプラントの上部構造が外れました。作り直しになりますか?
上部構造は被せ物であればセメントリテインとスクリューリテインという固定方があります。
インプラントはメインテナンスの際に外せないと困ることからどちらも外せるようになっています。
セメントの場合は仮着セメントという仮歯などを止めるセメントです。
スクリューはネジが日常生活で緩んでくると外れます。
どちらも付け直しは簡単にできます。
浮いた感じやカタツキを感じたら早めに受診しましょう。
連結している部分の破折やセラミックの割れ等であれば上部構造の再作製が必要になります。
1回法、2回法インプラントの違いは何ですか?
1次オペの時に頭出し、アバットメントまで入っている術式を1回法。
1次オペと2次オペに分ける術式を2回法といいます。
埋入場所と条件によって術式を選択します。
骨造成などを同時に行う術式では2回法が選ばれることが多くなります。
1回法は手術回数が少なく、歯肉の退縮が少ないため条件が合えばメリットが大きくなります。
インプラント治療後にMRIはできますか?
多くの場合は問題ないとされています。
インプラントはチタンを使っており、磁力にほとんど反応しません。
上部構造はセラミックが主流ですがこちらもほとんど反応しませんが、お口の中は確認しづらくなる可能性があります。
MRIをする場合はお口の中以外の検査が多いためほぼ問題ありません。
磁石でインプラントとくっつける入れ歯、磁性アタッチメントは反応します。
ほとんど影響がありませんが、検査前に外すことができるので歯科医に相談してください。
骨造成に使う材料は何ですか?
骨が少ない際にインプラントが露出しないように骨材にて覆います。
相性のいい材料を術者が選択します。
主に自家骨、他家骨、他種骨、人工骨に分かれます。
自家骨はご自身の骨の厚みが多い部分などから削って移植します。
しかし、それだけでは足りないことが多い為、他の骨材と混ぜ合わせて使うことが多いです。
一般的に多いのは他種骨のBio-Ossなどは牛の骨を脱灰させて安全にしたものや、人工骨Cytransなどです。
Cytransは国内認可の材料になります。
うえさか歯科では国内認可の材料であるCytransをメインで使わせていただいております。
他家骨や他種骨に不安のある方も安心して手術が受けられるように配慮させていただいております。
うえさか歯科ではインプラント無料相談をしております。
4大メーカーはもちろんですが、多数のインプラントを扱い、多くの症例を手掛けて参りました。
セカンドオピニオンも受け付けております。
是非ご相談ください。
インプラントに関する詳細は下記をごらんください。
https://us-familydental.com/implant/
インプラント無料相談は下記よりお申し込みください。
https://www.genifix.jp/us-familydental-caa/p/reserve/first_time/interview