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インフルエンザと口腔ケア|早い流行の今こそ見直したい歯みがき

2026年10月13日

歯みがきをする女性

インフルエンザと口腔ケアには、実は深い関係があります。

今年のインフルエンザは、昨年より約1か月早く流行が始まりました。

手洗いやワクチンにくわえて、毎日の歯みがきも予防の味方になるのです。

今回は、インフルエンザと口腔ケアの関係についてお伝えします。

今年のインフルエンザは例年より早く流行しています

のどの不調を気にする女性

厚生労働省は2026年8月28日に、インフルエンザが全国で流行入りしたと発表しました。

この流行入りは、1999年以降で2009年に次ぐ2番目の早さです。

昨年の流行入りは9月下旬だったので、今年は約1か月早いことになります。

大阪府も、9月上旬に流行期に入りました。

大阪府の流行期入りは、過去10シーズンの中で2番目に早い時期です。

その後も患者数は増え続けています。

9月29日に発表された全国の定点あたりの患者数は8.48人で、前の週の5.54人から大きく増えました。

大阪府の同じ週の数字は4.05人で、箕面市を含む豊能地域は4.25人でした。

今シーズンの流行の中心は、A型のH1N1というタイプだと報告されています。

おもな症状は、38度以上の発熱や頭痛、関節の痛み、全身のだるさなどです。

そのため、急に高い熱が出たときは、早めに医療機関に相談しましょう。

大阪府の最新の状況は、大阪府のインフルエンザ情報ページで確認できます。

お口の細菌が、ウイルスの侵入を手助けすることがあります

歯と歯ぐきの境目にたまった汚れのイラスト

インフルエンザウイルスは、のどや鼻の粘膜から体に入ります。

本来、のどの粘膜は、ウイルスが入りにくいように守られています。

お口の中の細菌が出す酵素は、この守りを弱めてしまうと考えられています。

つまり、お口の汚れが多いほど、ウイルスが入り込みやすくなるのです。

細菌の酵素には、増えたウイルスが広がるのを助ける働きもあるといわれています。

歯垢(しこう)や舌の汚れは、細菌のかたまりです。

お口を清潔に保つことが、感染症の予防にもつながるのではないでしょうか。

歯科衛生士の口腔ケアで、発症が約10分の1になった報告も

歯科衛生士と診療台の患者さん

口腔ケアとインフルエンザの関係を調べた、よく知られた研究があります。

この研究は、東京歯科大学名誉教授の奥田克爾氏らが、高齢者のデイケアで行ったものです。

この研究では、65歳以上の方98人に、歯科衛生士が週1回の口腔ケアと歯みがき指導を行いました。

もう一方のグループの92人は、いつもどおりのケアを続けました。

その結果、歯科衛生士が口腔ケアを行ったグループは、インフルエンザの発症率が約10分の1だったのです。

※研究結果であり、効果を保証するものではありません。

口腔ケアを受けたグループは、お口の細菌の数も減っていました。

研究の詳しい内容は、神奈川県歯科医師会のコラムで紹介されています。

もちろん、口腔ケアだけでインフルエンザを防げるわけではありません。

基本の対策であるワクチン接種や手洗いに、お口のケアを加えることが大切です。

洗口液でも、インフルエンザウイルスへの試験結果が報告されています

歯科医院専売の洗口液 モンダミン ハビットプロ

歯みがきにくわえて、洗口液(マウスウォッシュ)を使う方も多いのではないでしょうか。

歯科医院専売の洗口液、モンダミン ハビットプロについて、東海大学医学部の研究グループが試験を行っています。

共同研究者は、東海大学医学部の山本典生教授です。

試験では、A型(H1N1・H3N2)とB型の、3種類のインフルエンザウイルスを使いました。

ウイルスを含む液に洗口液を加えて30秒間混ぜ、残ったウイルスの量を調べています。

その結果、3種類すべてで、ウイルスの99.9%以上が不活化されたと評価されました。

不活化とは、ウイルスが感染する力を失わせることです。

ただし、この試験は、試験管の中で細胞を使って行われたものです。

お口の中で同じ結果になるとは限りません。

また、洗口液でインフルエンザを予防したり治したりできる、という意味でもありません。

洗口液は歯みがきの代わりではなく、補助として使うものです。

ウイルスへの対策は、ワクチン接種や手洗いといった基本を続けることが大切です。

ハビットプロは歯科医院専売の洗口液で、うえさか歯科・矯正歯科でもお求めいただけます。

ご興味のある方は、受付や歯科衛生士にお声がけください。

※アース製薬の歯科従事者向け資料にもとづく内容です。試験結果であり、効果を保証するものではありません。

ワクチン・手洗いと口腔ケアを組み合わせましょう

ワクチンの接種は早めに相談する

インフルエンザワクチンには、発症をある程度おさえる効果と、重症化を防ぐ効果があります。

ワクチンは、接種してから効果が出るまでに2週間ほどかかるといわれています。

そのため、今年のように流行が早い年は、かかりつけの医療機関に早めに相談するのがおすすめです。

手洗いのあとに、うがいと歯みがき

外から帰ったら、まず石けんで手をていねいに洗いましょう。

手を洗ってからうがいや歯みがきをすると、手についたウイルスをお口に運びにくくなります。

また、小さなお子さまは、保護者の方が一緒に手順を確認してあげると安心です。

マスクの日はこまめに水分をとる

実は、マスクをしていると、のどの渇きに気づきにくくなります。

お口が乾くと唾液が減り、細菌が増えやすくなります。

こまめに水やお茶を飲んで、お口を乾燥から守りましょう。

歯ブラシは家族で分けて保管する

歯ブラシ

歯ブラシには、お口の中の細菌がつきます。

そこで、歯ブラシ同士がふれないように、1本ずつ離して立てて保管しましょう。

歯ブラシを使ったあとは流水でよく洗い、風通しのよい場所で乾かすことも大切です。

今日からできる、インフルエンザ予防の口腔ケア

朝起きたらすぐに歯をみがく

朝の歯みがきの準備

眠っている間は唾液が減るため、お口の中で細菌が増えやすくなります。

そのため、朝起きたら、食事の前にまず歯をみがくのがおすすめです。

うがいだけでも、お口の中の細菌を外に出す助けになります。

寝る前の歯みがきをていねいに

夜は、1日の中でも特にていねいにみがきたいタイミングです。

眠っている間は唾液が少なくなり、お口の中の細菌が増えやすくなるためです。

寝る前は時間をかけて、歯と歯ぐきの境目までしっかりみがきましょう。

舌の汚れもやさしく落とす

舌ブラシ

舌の表面につく白っぽい汚れは、舌苔(ぜったい)と呼ばれます。

舌苔は細菌のすみかになるので、舌専用のブラシでやさしく落としましょう。

ただし、舌を強くこすると、舌の表面を傷つけてしまいます。

舌のケアは、1日1回、奥から手前へ軽くなでる程度で十分です。

お口の乾燥を防ぐ

実は、唾液には、お口の中を洗い流して細菌を減らす働きがあります。

秋から冬は空気が乾くので、お口も乾燥しやすい季節です。

そこで、鼻で呼吸することを意識し、お部屋の加湿も心がけてみてください。

歯と歯の間も忘れずに

歯ブラシだけでは、歯と歯の間の汚れは落としきれません。

そこで、デンタルフロスや歯間ブラシを使うと、細菌のかたまりをしっかり取り除けます。

ご高齢のご家族のお口のケアも大切です

高齢のご両親と家族

高齢の方は、インフルエンザにかかると重症化することがあります。

ご高齢のご家族がいる方は、ご本人のお口のケアにも目を向けてみてください。

また、手の力が弱くなると、ご自身で細かいところまでみがくのが難しくなります。

その場合は、ご家族が仕上げみがきのように手伝ってあげると安心です。

また、入れ歯を使っている方は、入れ歯も毎日外して洗いましょう。

入れ歯の汚れも、お口の中の細菌が増える原因になります。

通院が難しいご家族には、ご自宅や施設に伺う訪問診療という方法もあります。

また、お口の汚れは、誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)の原因の1つともいわれています。

ご家族みんなでお口を清潔に保つことが、冬を元気に過ごす助けになるのではないでしょうか。

冬の前に、歯医者でお口をチェックしましょう

歯科医院で説明を受ける患者さん

インフルエンザが流行する時期の前に、一度お口の状態を確認しておくと安心です。

歯医者でのチェックには、次のようなメリットがあります。

まず、虫歯や歯周病を早い段階で見つけられます。

痛みが出てから治療を始めると、通院の回数が増えることもあります。

また、歯ぐきの炎症をおさえておくと、お口の中の細菌を減らすことにもつながります。

歯科衛生士から、ご自身に合ったみがき方を教わることもできます。

冬本番を迎える前に、お口の健康を整えておきましょう。

うえさか歯科・矯正歯科のクリーニングの流れ

専用の機器で歯をクリーニングするイラスト

毎日ていねいにみがいていても、歯石や歯ぐきの境目の汚れは、ご自身では落としきれません。

そこで、歯医者での定期的なクリーニングが役に立ちます。

うえさか歯科・矯正歯科では、次のような流れでクリーニングを行っています。

1. お口の状態を確認する

歯科衛生士が、歯ぐきの状態や汚れのつき方をていねいに確認します。

2. 歯石を取り除く

歯科衛生士が、歯みがきでは取れない歯石を専用の器具で取り除きます。

歯石は細菌のすみかになりやすいので、定期的に取り除くことが大切です。

3. 専用の機器で歯をみがく

歯科衛生士が、専用の機器で歯の表面の汚れや着色を落とします。

歯の表面がなめらかになると、汚れがつきにくくなります。

4. セルフケアの方法をお伝えする

患者さまに合った歯みがきの方法や、ケア用品の選び方を歯科衛生士がお伝えします。

クリーニングの内容は、お口の状態によって変わります。

なお、発熱やせきなどの症状があるときは、無理に来院せず、まずはお電話でご相談ください。

体調が回復してから、あらためてご予約いただければ大丈夫です。

よくある質問

Q. 歯みがきだけで、インフルエンザは防げますか?

A. 歯みがきだけで、インフルエンザを防げるわけではありません。

ワクチンや手洗いなどの対策と組み合わせることで、予防の力を高めることが大切です。

Q. 歯医者の予約日に熱が出たら、どうすればいいですか?

A. 無理に来院せず、まずはお電話でご連絡ください。

体調が落ち着いてから、当院であらためてご予約をお取りします。

Q. 子どもの歯みがきで気をつけることはありますか?

A. 子どもだけでは、みがき残しが多くなりがちです。

小学校の中学年ごろまでは、保護者の方の仕上げみがきがおすすめです。

Q. マウスウォッシュを使えば、歯みがきをしなくても大丈夫ですか?

A. マウスウォッシュは、歯みがきの代わりにはなりません。

なぜなら、歯の表面の歯垢は、歯ブラシでこすらないと落ちにくいからです。

マウスウォッシュは、歯みがきのあとの補助として使うのがおすすめです。

Q. 舌ブラシは毎日使ったほうがいいですか?

A. 舌のケアは、1日1回を目安にやさしく行いましょう。

舌ブラシの回数を増やしたり強くこすったりすると、かえって舌を傷つけることがあります。

うえさか歯科・矯正歯科にご相談ください

インフルエンザが流行する季節こそ、お口のケアを見直すよい機会です。

うえさか歯科・矯正歯科は19時まで診療しているので、お仕事帰りにも通いやすい歯医者です。

保育士が常駐する無料託児もあるので、小さなお子さま連れの方も安心です。

インフルエンザと口腔ケアについて気になることがあれば、お気軽にご相談ください。

当院の予防歯科の取り組みはこちらからご覧いただけます。

ご高齢のご家族のお口のケアについては、訪問診療のページもあわせてご覧ください。

この記事の監修
監修 理事長 上坂宗敬
上坂 宗敬(うえさか むねゆき)
医療法人友敬会 理事長/うえさか歯科・矯正歯科 歯科医師
2013年 松本歯科大学歯学部卒業
2021年 うえさか歯科開院
2026年 医療法人友敬会 理事長就任
所属:日本歯科医師会、大阪府歯科医師会、箕面市歯科医師会、日本アライナー矯正歯科研究会(JAAO)、日本床矯正研究会、日本臨床歯周病学会 ほか

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