安全・安心を重視したインプラント治療
インプラントとは、歯を失った部分を補うための有効な治療法です。
歯を失ったところに人工の歯根を埋めて、その上に人工の歯を装着します。
インプラントは、乳歯、永久歯に次ぐ「第3の歯」とも言われています。
1965年に世界で初めてインプラント埋入に成功して以来、治療を受けた方は現在までに世界50ヵ国以上1000万人以上の治療に用いられています。
埋入されてから10年後の残存率は98%、これまでに一つも後遺症が報告されていません。
今日ではインプラントは高度な技術がさらに発展した形となり、より安全で長持ちする歯科治療として定着しています。
インプラントは、自分の歯と同程度にしっかりと噛むことが出来て、違和感もなく、発音にも影響することがありません。
両隣の歯と繋げて装着するブリッジと違って、前後の歯を削ることもないので、周囲の歯にもやさしい治療法といえます。


インプラント構造

インプラントは主に3つの主要パーツで構成されます。
- 骨の中に埋める部分:フィクスチャー(インプラント体)
- フィクスチャーと上部構造を連結する部分:アバットメント
- 人工の歯の部分:上部構造
インプラントの「根っこ」と呼ばれる部分をフィクスチャー(インプラント体)と言います。
このフィクスチャーは「チタン」という金属でできています。このチタンは金属でありながら、異物と認識せず結合し、しっかり支えてくれます。
インプラント治療はこのチタンと骨が結合することが発見されたことで進化してきました。骨折の治療など他の医療分野でも幅広く使用されています。
インプラントの進化と安全性
インプラントは長年の研究によって今日も進歩し続ける治療です。
1965年に世界で初めてインプラント埋入に成功して以来、世界で70ヵ国以上1000万人以上が治療を受けられています。
術後10年の残存率は98%というデータもあります。
今日ではインプラントは高度な技術がさらに発展した形となり、CTや光学印象機器などその他の技術の発展によって、より安全安心に治療を受けていただけるようになりました。
実績のあるインプラントメーカー
国内外には様々なインプラントメーカーが存在します。
日本国内でも50社以上のメーカーが使用されており、世界には150社以上のメーカーが存在すると言われています。
インプラントの種類もメーカーごとに何十種類と揃えているところも多く、インプラントの形状、チタン素材、表面性状、サイズの種類など無数に分類されます。
そんな中でもうえさか歯科では、ストローマン社性のインプラント体をメインで使用しております。
ストローマン

1974年から臨床応用され、1400万本以上を超える埋入実績、40年以上にわたる調査と研究に基づいた安心と実績のあるメーカーです。
世界70ヵ国以上で展開され、グローバルシェアNo.1の世界最大インプラントメーカーです。
サージカルガイド(手術用マウスピース)で
安全にインプラントを埋入

当院では、インプラント治療の安全性を最も重要視しています。
インプラントを入れる位置によっては、その後の持ち具合や人工歯の被せ方にまで影響してきます。
顎の骨が薄かったり、インプラントの埋入位置が神経に近かったりすると、手術中に危険が伴う場合もあります。
こうした難症例のインプラント手術の際には、サージカルガイドを使用して、安全にインプラントの計画と埋入手術を行います。
歯を失ったときの治療法には主に3種類あります
歯を失ったときの治療法には、主に「ブリッジ」「入れ歯」「インプラント」の3種類があります。
【ブリッジ】
失った歯の両隣の歯を削って土台にし、そこに橋を架けるようにして被せ物を装着する治療法です。
取り外しの必要は無く、見た目にも歯を失ったことがわかりにくいです。
![]() | メリット
デメリット
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【入れ歯】
歯を失った部分を補うための、取り外し式の義歯のことです。
人工の歯に付いた金属の留め具を自分の歯に引っ掛けて装着します。
部分的に歯を失っている場合は、残りの歯に留め具を使って固定します。
![]() | メリット
デメリット
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【インプラント】
長年の研究と高度な技術のもとに開発された人工の歯根(インプラント)を植える治療法です。
歯を失った部分に人工の歯根を埋めて、その上に人工歯を装着します。
![]() | メリット
デメリット
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インプラント治療の魅力

- 違和感、異物感がほとんどない
- 自分の歯に近い感覚で噛めるようになる
- 審美性が大変良い
- ご自身の歯と同じ感覚で自然な会話ができる
- 固定式のため、粘りのある食べ物や硬い食べ物でも気にせず食べられる
- 取り外しを必要としない
- 歯のない部分に入れるため、周囲の健康な歯を削る必要がない
- 残った自分の歯の健康にもつながる
- 長期予後が他の治療に比べよい
治療期間の目安
インプラント埋入後、骨と結合するまでに一般的には上顎で3ヶ月、下顎で2ヶ月程度かかります。
患者様の骨の状態によっては、更に長くかかってしまうこともあります。
口腔状態や全身状態によって個人差がありますので、治療期間を一概に断言することはできませんが、治療に要する期間は平均で3ヶ月~10ヶ月ほどになります。
抜歯後治癒期間を待ってオペをする場合と、抜歯と同時にオペをする即時埋入があります。
即時埋入には骨や歯茎の条件が良好である必要があります。
※ 患者様の全身状態や症例などにより個人差があります。
歯を全て失ってしまった方のインプラント
オールオン4、オールオン6

全ての歯を失っていたり、顎の骨が退縮して少なくなってしまっていても、インプラント治療を受けることによりしっかりと噛めるようになります。
オールオン4とは、片側に最小4つのインプラントを埋めることで、全ての歯を固定式の人工歯にするものです。
総入れ歯で痛みが出たり、外れやすいなど、しっかり噛めないとお悩みの方に最適な治療方法です。
即時荷重といい、インプラント埋入直後から仮歯を入れて嚙める状態にすることもできます。
インプラントオーバーデンチャー
入れ歯にマグネットやボタンのアタッチメントをいれて、インプラント体の上に連結する入れ歯です。
通常は歯茎で支えるため痛みや違和感が多き治療ですが、入れ歯をインプラントで支えることで痛みがでにくく、外れにくくなり、入れ歯の欠点をおぎないます。
歯を複数本失ったけれど、全てを被せることができない、なるべく費用を抑えてインプラント治療をしたい方に向いています。
また、高齢になるとインプラントのお手入れが難しくなる傾向があります。
オーバーデンチャーは通常通り外してお手入れができるので要介助の方でも安心です。
当院では他院で受けたインプラント上部でもオーバーデンチャーへの交換をしています。
ご自身でケアが難しい方、ご家族でお困りの方はご相談ください。
インプラントのお手入れ方法
どの製品が適しているのか、製品の使い方等については当院歯科衛生士にお尋ねください。
歯の健康、基本は毎日の歯ブラシです

インプラントの歯にはご自分の天然の歯よりもさらに入念なお手入れをする必要があります。
通常のご自分の歯と同じような磨き方でよいですが、細かく歯ブラシを動かし、毛先が確実にインプラントと歯肉の境目に当たるようにより丁寧に時間をかけて磨きましょう。歯ブラシは通常1ヶ月で1本消費します。
電動歯ブラシもOKです

電動歯ブラシでも効果的にクリーニングが出来ます。通常の歯ブラシより短時間でお掃除ができます。
当院では信頼できる製品をご紹介できますのでお声がけください。
歯間ブラシやフロス、タフトも使いましょう

一般に歯ブラシだけでは歯の7割も磨けていません。歯間ブラシやデンタルフロスも用いて歯とインプラントの間もよく磨きましょう。
隙間が大きいところは歯間ブラシ、隙間の小さいところはフロスを使います。インプラントの根元の部分など、歯ブラシで届きにくい所にはタフトブラシを使いましょう。
洗口剤も効果的です

粒子状のつぶを含む歯磨き粉はインプラントの歯茎の中に停滞するので使用しないでください。洗口剤や薬用成分のある歯磨剤は歯ブラシでのクリーニングがしっかりできているうえで併用すると効果が期待できます。
洗口剤も当院歯科衛生士にご相談ください。
定期健診を受診しましょう

治療が終了したら、現在の良好な状態を保つために定期健診にお越しいただく必要があります。患者さん自身のお掃除だけでは行き届かない部分を歯科衛生士によるプロフェッショナルケアで行います。エアフローや超音波を使った機械など特別な器具で効率的に汚れや歯石を除去します。定期健診は患者さんのお口の状態によって異なりますが、3ヶ月~4ヶ月に1回が目安です。ご自身では気づきにくい変化をチェックし、問題があれば早期に治療することで良好な状態を保つために絶対に必要です。
日々の歯磨きが一番大事です。患者さんのお口の状態にあった適切な歯磨き指導を進んでお受けになって、プラークコントロールの方法をマスターしてください。
なお、インプラント治療の保証は当院の定期健診の継続的な受診がなければ対象とならないのでご承知おきください。
インプラント治療の流れ
1. 初診相談(CT撮影、精密検査など)
インプラント治療に必要な、口腔内や顎の骨の状態などの詳しいデータをとります。
失われた歯の数、骨の量により、治療法が変わってきます。虫歯、歯周病などの他の治療との優先順位やご都合を考え、無理のない治療を提案します。
2. 一次手術(インプラントを埋入)
手術は局部麻酔、もしくは静脈内鎮静で行います。インプラント1本あたり、10~20分程度で終了します。
※静脈内鎮静:ウトウトしている間に治療は終了します。
※一般的には2回法で手術を行います。他に1回法の手術方法があります。これは手術時間や治療時間が比較的短く済みますが、顎の骨の状態等いくつかの条件が揃わないと採用しません。
3. 抜糸処置
一次手術後、約1~2週間ほどで抜糸をし、手術部位の確認を行います。
4. 二次手術
歯茎を少しだけ開いて人工の歯を取り付ける支柱(アバットメント)を装着します。この状態で歯茎が治るまで、1~6週間置きます。
5. 治癒期間
個人差はありますが、3~6ヶ月の治癒期間を置くことで、インプラント体と骨がしっかり結合するのを待ちます。この間は特に何もせず通常通りお過ごし頂けます。ご希望により仮歯を取り付けます。
6. 定期健診(手術部位・口腔内の検診)
手術後、3週間~1ヶ月に1回程度の割合で来院していただき、手術部位、口腔内の検診をします。
7. 装着(人工の歯を作製・装着)
歯茎が治った時点で型を取り、人工の歯を作ります。
形や色等は患者様に合わせて作製し、取り付けます。
8. メンテナンスと定期健診
インプラントで治療した部分に限らず、口の中全体を衛生的に保つ必要があります。 ブラッシングの方法などについて適切な指導を受けてください。3ヶ月に1回程度の定期健診を必ず受けて頂き、インプラントの状態、噛みあわせ等を確認して行きます。
インプラント料金表
インプラント基本料
相談料 | 無料 |
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精密検査 | 1万円(税込11,000円) |
基本手術費用 | 上顎 10万円(税込110,000円) 下顎 10万円(税込110,000円 |
インプラント体 | 15万円/1本(税込165,000円/1本) |
オプション検査・手術費用(※必要な場合のみ)
CT撮影 | 1万円(税込11,000円) |
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筋肉内鎮静法 | 2万円(税込22,000円) |
静脈内鎮静法(笑気代込) | 8万円(税込88,000円) |
笑気麻酔 | 1500円(税込1,650円)10分おき |
笑気麻酔 | 1500円(税込1,650円)10分おき |
採血 | 1万円(税込11,000円) |
GBR | 7万円(税込77,000円) |
骨移植 | 7万円(税込77,000円) |
抜歯即時埋入 | 3万円(税込33,000円) |
ソケットリフト | 7万円(税込77,000円) |
サイナスリフト | 20万円(税込220,000円) |
歯を全て失ってしまった方のインプラント
オールオン4 | 180万円〜(税込1,980,000円〜) |
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インプラント治療費の算出例
インプラントを埋入する場合
インプラントは、患者様の状況に合わせて様々に治療していきます。
インプラント1本の費用

インプラント本体のタイプやメーカーは多数あり、埋入する骨の大きさ・形・埋入角度・骨の密度などを勘案し、口腔状況に応じたものをドクターが選定します。
かぶせ物の種類は沢山あります。
インプラントを1本埋入
インプラント本体 16.5万円
メタルアバットメント 4.4万円
手術代1次.2次 12.1万円
被せ物オールセラミッククラウン 9.9万円
CT撮影 1.1万円
計44万円(税込)
3本以上の連続した歯に埋入する場合

インプラントは状況によりブリッジにすることが可能です。
ブリッジにする場合の必要本数、埋入位置については骨の状況等により異なります。
ので院長の診断をお聞きください。
インプラントを2本埋入して3本ブリッジにする場合
(インプラント本体16.5万円+メタルアバットメント4.4万円)x2=41.8万円
手術代1次.2次 12.1万円
被せ物オールセラミッククラウン 9.9万円×2
ポンティック8.8万円=28.6万円
CT撮影 1.1万円
計83.6万円(税込)
インプラントオーバーデンチャー
(磁石を使ったインプラント)

総入れ歯のような義歯の裏側に特殊な金具を付け、ホックで留める様に人工歯とインプラントを連結させて固定します。簡単に取り外しが可能です。
費用も比較的安価に済ませることが可能です。かなり強く咬むことができます。
(インプラント本体16.5万円+磁性アタッチメント又はロケーター5.5万円)x3=62.7万円
手術代1次.2次 12.1万円
入れ歯 別途
ロケーターキャップ交換再診以降 1回につき2,200円
オーバーデンチャー調整 1ヶ月5,500円
オールオンフォー
(磁石を使ったインプラント)

オールオンフォー(All-on-4)は、4~6本のインプラントで全体を支えます。少ない本数でもしっかりとした強度があります。
骨量の多い部分にインプラントを埋め込むので骨造成を行わずに済ませられるケースもあります。
手術当日に固定式の仮歯まで入れることができ、1日で劇的に口元が変わります。
被せものの歯を造るときに、製作上の自由度が大きく、噛み合せはもちろん、見た目の美しさも綺麗に作れます。
税込1,980,000円~
※インプラントの本数、被せ物の種類によって費用が変わります
骨造成・組織移植を行う場合
顎の骨が少ない場合でも当院の技術で治療が可能です。
また歯茎が少なくなっている場合には歯肉移植を行い、審美的に歯茎を整えます。
ソケットリフト

顎の骨の量が少なく、インプラントを埋め込むスペースがない場合は、骨の量を増やす手術をします。
上の歯の場合、歯があった部分から上顎洞底部を押し上げ、人工の骨補填剤を挿入します。通常4~5ヶ月でこの部分が骨に代わります。
その後にインプラントを埋入する手術をします。
1本につき 77,000円
サイナスリフト

骨の量が非常に少ない方は、このサイナスリフトの選択となります。 歯ぐきの横の部分をめくって、上顎洞を上に持ち上げます。上顎洞側壁の骨を削り、窓を開けることで多くの骨補填材を入れることができます。約6ヶ月で骨が十分にできあがります。
1ブロックにつき 220,000円
GBR(骨誘導再生法)

顎の骨の幅が足りない場合、骨をつくりたい場所の歯茎を開いて、インプラントを埋め込みます。周囲に骨補填材を入れメンブレンで覆い、骨の再生を促進させます。
約3ヶ月でインプラントが埋入された新生骨ができあがります。
1本につき 77,000円
FGG(遊離歯肉移植術)

FGGは歯やインプラントのまわりの角化歯肉を増やすために、口蓋部分から柔らかい上皮性組織と、硬い結合性組織の2層の歯
肉を採取し、インプラントの周りに移植する手術です。
歯肉の幅を増やしてセルフケアをしやすくします。
1部位 55,000円
CTG(結合組織移植術)

CTGとは、主に審美領域である前歯の歯茎の足りない部分に上あごの口蓋部分から、上皮の結合組織の部分だけを切り取り、移植するものです。
歯肉にボリュームを持たせることにより、見栄えが良くなり、歯周組織の長期安定を目指します。
1部位 55,000円
保証制度

当院では安心してインプラント治療を受けて頂くために最長10年間の保証制度を導入しております。
インプラント体は世界シェア1位のストローマン社製品を使用しております。
長期実績、安全性が保証されております。
また、埋入後も他院でのメンテナンス、上部構造の交換も可能です。
引っ越し等で通院が難しい場合も多くの医院で対応していただけます。
※ この保証制度をご利用頂く際は、経過のチェックとメンテナンスのために3ヶ月に1回ご来院頂くことが条件となります。
要介護が必要になった場合には、清掃しやすい取り外し式の人工歯に変更致します。