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歯並びをよくするトレーニング:MFT2

2023年4月4日

こんにちは。
箕面市瀬川の歯医者、うえさか歯科です。

歯並びをよくするトレーニング

MFTについて今回もお伝えします。

歯並びに関わることなのでぜひ前回分と合わせてお読みください。

まずは前回のまとめから

MFT(口腔機能療法)は、「食べる」「飲み込む」「発音する」「呼吸する」など、お口と関係ある機能の改善をする訓練です。

口腔周囲筋を訓練することにより、筋圧のバランスを改善して、正しい歯並びを維持するための環境を整えることが、MFTの主な目的です。

「癖」というものはわかっていても中々やめることの出来ないものです。

お子さんが小さいうちにMFTに取り組んで、早めに悪い「癖」を取ってあげることで、今後のお口や全身の健康、歯並びを守れるようになります。

ここまでが前回の内容になります。

では実際のトレーニングを深堀してみましょう。

1.MFTの開始時期

開始時期および訓練期間は、患者さん自身のやる気、年齢、歯並び・咬み合わせの状態などによって左右されます。

MFTは幼児から成人までの幅広い年齢でできるため、「早く始めなければ手遅れになる」と、いうわけではありません。

問題の程度や内容によっては小さいお子さんであっても行うことがありますが、保護者の方の協力が不可欠です。

一般的には低年齢の方が効果的です。(あくまで目安ですが3〜5歳くらいから)

何故かというと、年齢が上れば上がる程身体に染み付いた「癖」は改善しにくくなります。

悪習癖は、咬み合わせや歯並びに深く関係する「顎」の発達を阻害するので、早い時期に取り除くことが大切です。

歯並びも悪くなってから治すより、悪くならないにようにするほうが大事です。

 

トレーニング

MFTには主に3つの訓練があります。

①個々の筋肉の訓練

舌、咀嚼筋、唇、頬、などお口の周りには沢山の筋肉(口腔周囲筋)があり、それぞれの筋肉の機能改善を目的としています。

筋肉の力を強めるだけでなく、緊張状態の筋肉をリラックスさせて全体的にバランスのいい状態に保つための訓練です。

筋肉のバランスが良いことが歯並びに関連します。

②咀嚼・嚥下・発音の訓練

咀嚼(食べる)、嚥下(飲み込む)、発音、これらの動作をするときに口腔周囲筋がかける筋肉の圧を適切化し、正しく動作ができるようにするための訓練です。

 

③口唇と舌の姿勢をよくする訓練

口唇(くちびる)と、舌には正しい位置がある事はご存知ですか?

リラックスしている時に唇と舌が正しい位置にあることは歯並びや咬み合わせにおいてとても重要です。

このときに舌が正しくない位置にあると開口や歯間空隙など不正咬合に繋がります。

正しい舌の位置は上あごに舌がぴったりくっついている状態で、

上の歯と下の歯は当たっていなく、少し隙間がある状態です。

この状態だと、口呼吸ではなくしっかり鼻呼吸ができます。

正しい舌の位置があごを広げ、歯並びが並ぶようになります。

 

・あいうべ体操

あいうべ体操とは、舌の筋肉(舌筋)をはじめ、口腔周囲筋が鍛えられる訓練です。

これを行うことで口呼吸から鼻呼吸へ自然と改善することができます。

他にも表情筋が鍛えられることにより、顔のたるみやシワの改善による美容効果、脳の血流をアップさせる効果等、多くの効果が得られます。

道具も使わずいつでもどこでもできるので、是非口腔ケアの一環として取り入れてください。

やり方

あいうべ体操は「あ〜」「い〜」「う〜」「べ〜」と、口を動かすだけの簡単な体操です。

声は出しても出さなくてもどちらでもかまいません。

口を大きく動かしてゆっくり行うのがポイントです。

それぞれ1秒ずつキープして行い、これを10回繰り返します。

10回を1セットとし、1日3セット行うと効果的です。

行うタイミングはいつでもいいですが、入浴中や就寝前など、やるときを決めていたほうが忘れないのでおすすめです。

歯並び、あいうべ

 

リップトレーサー

舌の筋量アップのトレーニングです。

筋力が衰えてきた高齢者の方にもおすすめのトレーニングになります。

これもいつでもどこでも簡単にできます。

やり方

舌を尖らせて上唇をなぞるように10秒数えながら端から端まで舌を動かします。

下も同様に行って舌を一周回します。

時計回りと反時計回り10回ずつ行います。

まとめ

あいうべ体操、リップトレーサーは基本的なトレーニングです。

筋力の落ちた大人の方にも有効です。

他にも様々なトレーニング方法があり、どれもそんなに難しくはありません。

その他のトレーニングはご来院の上、症状に合った内容を相談させていただきます。

口腔周囲筋を鍛えることにより咬み合わせや歯並びが良くなる他、表情筋のトレーニングにもなるので様々な効果が期待できます。

矯正をするに当たってもMFTを併用することで、

効果が得られやすくなりますし、後戻りも防ぐことができます。

うえさか歯科ではお子さんの定期検診の時にも必要と判断すれば積極的にお伝えしています。

お子さんのお口がポカンと開いていたり、
舌を出す癖があったり、
食事をしているときくちゃくちゃと音がなっていたりすると
口腔周囲筋が正しく使えていない可能性が高いです。

是非1度、定期検診も兼ねて気になる症状があればお気軽にいらしてください

トレーニングの相談、歯並びの相談もお待ちしています。

 

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歯並びをよくするトレーニング:MFT

2023年3月29日

こんにちは。
箕面市瀬川の歯医者うえさか歯科です。

小さいお子さんがいる方、将来の歯並びが気になりませんか?

矯正するなら早くからと思っている方も多いと思います。

実は歯並びや咬み合わせは遺伝だけではなく、日常の癖やお口の周りの筋肉のバランスが悪かったり、色々な原因で今の歯並びになっています。

MFT(口腔筋機能療法)

 

MFT(口腔筋機能療法)とは
正しい舌の動きや正しいお口の周りの筋肉の動きを覚えて習慣化し、正しく機能させる訓練の事です。

矯正装置をつけなくてもMFTのみで悪い歯並びがある程度改善することもあります。

矯正治療を成功させるために併用が必要な場合も多いです。

今回はMFTについて2回に分けて詳しくお話していこうと思います。

・口腔機能と歯並び、咬み合わせとの関係

1・口腔機能とは?

私たちのお口が担っている役割でもっとも重要なのは、食べる(咀嚼)、飲み込む(嚥下)、話す(発音)です。

咀嚼や嚥下に問題があると口から食べ物を取り入れる事が困難になってしまいます。

また、発音に問題があると言葉が通じにくいために自分の意思が相手に伝わりにくくなってしまいます。

このように、口腔機能は日常生活を営む上で大切な役割を担っています。

他にも、「呼吸する」、
「味を感じる」、
唾液を分泌して「免疫や消化を助ける」、
噛むことで「脳を刺激する」「身体の平衡感覚を保つ」なども、お口の中もつ重要な役割です。

これらの機能のうち1つでも問題が生じると、やはり日常生活に影響があります。

2・歯並びや咬み合わせとの関係

歯はくちびる(口唇)や頬、舌などの「口腔周囲筋」から絶えず圧力(筋圧)を受けています。

この筋圧のバランスが正しいと歯が正常の位置に並ぶのです。

いつもお口がポカンと開いていり、舌を前歯で咬む癖があったり、
様々な「癖」があると圧力のバランスが崩れてしまって歯並びや咬み合わせに影響が出てしまいます。

「癖」があることでかかるべきところに筋圧がかからなくて歯列から歯が飛び出してしまったり、上下の歯が噛み合わなくなったりします。

特に、前歯が咬まない状態(開咬)や歯と歯の間に隙間がある状態(空隙歯列)などの「不正咬合」は、口腔機能との関連性が深いです。

このような歯科と関連した口腔機能の問題は「口腔機能障害」と呼ばれています。

口腔機能の問題の要因として、食べる機能の発達不全、鼻疾患、口腔習癖、舌小帯短縮症、顎骨の形態異常なども挙げられます。

お口ポカン、MFT、歯並び

お口ポカン、MFT

・口腔機能の問題与える影響

お子さんに「くちゃくちゃ食べる」、
「ガラガラ・ブクブクうがいがうまくできない」などのお口のクセはありませんか?

これらのクセには口腔機能の問題が潜んでいます。

放っておくと、風邪の予防がしにくくなったり、アレルギー性疾患が生じやすくなったりすることに繋がります。

他にも、

・歯周病になりやすい
・口臭が強くなりやすい
・矯正治療の効果が得にくい
などの悪い影響が考えられます。

特に口呼吸が口腔機能だけでなく全身の健康状態に与える影響が近年注目されています。

できるだけお口は常に閉じて、鼻で息をするように心がけることは良い事だと考えられます。

 

・MFTで口腔機能を改善できる

MFT(口腔機能療法)は、
「食べる」「飲み込む」「発音する」「呼吸する」など、お口と関係ある機能の改善をする訓練です。

口腔周囲筋を訓練することにより、筋圧のバランスを改善します。
正しい歯並びを維持するための環境を整えることが、MFTの主な目的です。

通院時のレッスンと、毎日のご家庭での訓練で、良い歯並びを維持できるための環境を整えていきましょう!

まとめ

1回目はMFTとは何か、何故MFTが必要なのか簡単にお伝えしました。

健康なお口や、綺麗な歯並びを維持するためにはお口の「癖」を治す必要があります。

「癖」というものはわかっていても中々やめることの出来ないものですね

ですからお子さんが小さいうちに取り組んで、早めに悪い「癖」を取ってあげることで、今後のお口や全身の健康を守れるように歯科として手助けできればと思います。

 

次回は具体的な方法や始める時期などをお伝えします!

お楽しみに!

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