
冬休みは、お子さんのだらだら食いが増えやすい時期です。
二学期が終わり、待ちに待った冬休みが始まると、ご家族にとっても楽しみな日が続きます。
ところが、朝はゆっくり、夜はつい夜ふかしと、生活リズムが乱れがちです。
さらに、クリスマスやお正月のお菓子も身近になります。
せっかくの休みだからと、おやつを大目に見ることもあるでしょう。
しかし、だらだら食いは、冬休み明けに虫歯が見つかる原因になることがあります。
この記事では、長い休みにだらだら食いが増える理由と、ご家庭で決めたい4つのルールをお伝えします。
長い休みにだらだら食いが増えやすい理由
時間割のない一日
学校がある日は、給食や時間割で、食べる時間が自然と決まっています。
一方、冬休みは、その規則正しいリズムがなくなります。
たとえば、午前中にお菓子を食べ、遊びながらジュースを少しずつ飲む。
そして、お昼のあとにまたお菓子をつまむ。
こうした食べ方が続くと、お口の中が酸性の時間が長くなってしまいます。
クリスマスやお正月のお菓子
冬休みは甘いものに触れる機会が多い時期です。
たとえば、クリスマスケーキやお菓子の詰め合わせ、お正月のお餅や甘いおせちなどがあります。
また、お年玉で好きなお菓子を買う楽しみもあるでしょう。
行事のごちそうを我慢する必要はありません。
ただし、食べる時間を決め、食べたあとはお茶や水を飲むようにしましょう。
夜ふかしと寝る前のおやつ
夜ふかしをすると、夕食のあとにおやつを食べる機会が増えがちです。
眠くなって、歯みがきをせずに寝てしまうこともあります。
寝ている間は唾液が減るため、寝る前のおやつはとくに虫歯の原因になりやすいのです。
お口の中で起きていること

食べたり飲んだりするたびに、お口の中では次のことがくり返されています。
- 食べると、虫歯菌が糖分から酸をつくり、お口が酸性になる
- 酸によって、歯の表面が少し溶ける
- 唾液の働きで、時間をかけて中性に戻り、歯が修復される
ところが、だらだら食いをすると、中性に戻る前に次の酸がやってきます。
その結果、歯が修復される時間が足りなくなり、虫歯ができやすくなるのです。
とくに、子どもの歯は大人の歯よりやわらかく、虫歯が進みやすい特徴があります。
だらだら食いを防ぐ4つのルール
保護者の方が完璧をめざす必要はありません。
むしろ、ゆるくても続けられるルールのほうが、冬休みの虫歯予防には向いています。
ルール1 食べる時間を決める
まず、おやつの時間を決めましょう。
たとえば、午後3時から3時半までをおやつの時間にします。
食べ終わったら、夕食まではお口を休ませる時間です。
ルール2 おやつの選び方を見直す
次に、おやつの中身も見直してみましょう。
キャラメルやグミ、あめなど、長くお口に残るものは、とくに注意が必要です。
それよりも、短い時間で食べ終わるものや、キシリトール入りのものを選ぶとよいでしょう。
ルール3 飲み物は水かお茶に
ジュースやスポーツドリンク、乳酸菌飲料には、思った以上に糖分がふくまれています。
そのため、水筒に入れて少しずつ飲む習慣は、虫歯のリスクを高めます。
のどが渇いたときは、水やお茶を飲むようにしましょう。
おやつにおすすめの食べ物
おやつは、次のようなものを選ぶと、歯への負担を減らせます。
- おにぎりやふかしいもなど、食事に近いもの
- チーズや無糖のヨーグルト
- 小魚や昆布など、よく噛むもの
- 季節の果物(食べたあとは水やお茶を)
なお、小さなお子さんには、のどに詰まらせないよう、大きさやかたさに気をつけてください。
冬休みの1日の例
ルールを決めるときは、1日の流れを書き出してみるとイメージしやすくなります。
- 8時ごろ:朝ごはん、歯みがき
- 12時ごろ:お昼ごはん、食後にお茶
- 15時〜15時半:おやつの時間
- 18時ごろ:夕ごはん
- 20時ごろ:仕上げみがき、そのあとは水かお茶だけ
おやつは1日1〜2回までにすると、お口を休ませる時間がしっかりとれます。
時計の読めるお子さんなら、自分で時間を確認するのもよい練習になります。
お休みの日の朝は、パジャマのままでも歯みがきだけは先にすませる、と決めておくのもひとつの方法です。
ルール4 家族でルールを決める
ルールは、保護者の方が一方的に決めるより、お子さんと一緒に考えるのがおすすめです。
なぜなら、自分で決めたルールのほうが、守ろうという気持ちになりやすいからです。
たとえば、カレンダーに守れた日のシールを貼るのも楽しく続ける工夫です。
冬休みの歯みがきのコツ

寝る前の仕上げみがき
休みの日でも、寝る前の仕上げみがきは続けましょう。
寝ている間は唾液が減り、虫歯菌が活動しやすくなるからです。
フッ素入りの歯みがき粉を年齢に合わせて
フッ素入りの歯みがき粉は、歯の修復を助け、虫歯を防ぐのに役立ちます。
ただし、年齢によって、すすめられるフッ素の濃さや量が異なります。
くわしくは、日本小児歯科学会のフッ化物配合歯磨剤についてのページで紹介されています。
歯みがきを嫌がるときは
無理に完璧にみがこうとすると、かえって歯みがき嫌いになることがあります。
そこで、好きな色の歯ブラシを選ばせてみてください。
また、好きな曲が終わるまでがんばろうと声をかけるのもおすすめです。
歯みがきを、親子のふれあいの時間と考えるのもよいでしょう。
うえさか歯科・矯正歯科の小児歯科

痛みに配慮した治療
歯医者は痛い、怖いというイメージを少しでも減らせるよう、麻酔の方法にも気を配っています。
たとえば、表面麻酔を塗ってから、電動の麻酔器でゆっくり麻酔液を入れていきます。
また、初めての来院で、いきなり治療を始めることはありません。
まずは歯医者の雰囲気に慣れてもらうことから始めます。
フッ素塗布とシーラント
さらに、虫歯を防ぐための処置にも力を入れています。
- フッ素塗布:歯の修復を助け、虫歯になりにくくする
- シーラント:奥歯の溝を樹脂でふさぎ、汚れがたまりにくくする
お子さんの虫歯のなりやすさに合わせて、予防の方法をご提案します。
保護者の方へのていねいな説明
レントゲンや口腔内の写真を見ながら、お子さんの歯の状態を一緒に確認します。
そのうえで、ご家庭での歯みがきやおやつの工夫についてもアドバイスします。
冬休み明けの定期検診の流れ

冬休みが明けて生活リズムが戻ったら、一度定期検診にお越しください。
- 歯みがきの習慣や食生活についてお話をうかがう
- お口の中を確認し、必要に応じてレントゲンを撮る
- 歯科衛生士がクリーニングを行う
- フッ素塗布やシーラントを行う
- お子さんと保護者の方に、みがき方をお伝えする
一般的には、3〜6ヶ月ごとの定期検診で、虫歯を早めに見つけることをおすすめしています。
冬休みの虫歯予防についてよくある質問
Q1. フッ素入りの歯みがき粉を使えば、虫歯は防げますか?
フッ素入りの歯みがき粉は、虫歯予防にとても大切です。
しかし、だらだら食いで何度も歯が溶ける状況が続くと、それだけでは防ぎきれません。
そのため、食べる時間を決めるなど、食生活の工夫も一緒に行いましょう。
Q2. 砂糖が入っていなければ、どんなおやつでも大丈夫ですか?
砂糖が入っていなくても、柑橘類や炭酸飲料など酸の強いものは、歯を溶かすことがあります。
だからこそ、食べたあとは水やお茶でお口をゆすぐ習慣をつけましょう。
Q3. シーラントは何歳ごろに受けるとよいですか?
シーラントは、奥歯の溝が深く、虫歯になりやすい歯に行う処置です。
たとえば、6歳ごろに生えてくる奥歯の永久歯が、生えそろったころが目安のひとつです。
ただし、歯の状態によって適した時期が異なるので、定期検診でご相談ください。
Q4. キシリトールのガムは何歳から使えますか?
ガムを飲み込まずに噛めるようになってからが目安です。
もし心配な場合は、タブレットタイプなど、年齢に合ったものを選びましょう。
Q5. 冬休み中に歯が痛くなったら?
年末年始は歯科医院がお休みのことも多いので、早めに気づいたら休みに入る前にご相談ください。
また、休日の歯科診療を行っている医療機関もあります。
まとめ:冬休みは新しい習慣を始めるチャンス
冬休みは生活リズムが乱れやすく、だらだら食いが増えやすい時期です。
おやつの時間を決める、飲み物は水かお茶にするなど、できることから始めてみましょう。
一方で、長い休みは、よい習慣を始めるチャンスでもあります。
冬休みが明けたら、うえさか歯科・矯正歯科で、お子さんの歯のチェックを受けてみてください。
保育士資格をもつスタッフによる無料託児もあるので、きょうだい連れでもご相談いただけます。
お子さんの歯の治療や予防については、こちらのページでご紹介しています。
生え変わりの時期の歯が気になる方は、こちらの記事もご覧ください。
2021年 うえさか歯科開院
2026年 医療法人友敬会 理事長就任
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