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小児矯正(1期治療)よくある質問

2024年2月5日

こんにちは。
箕面市瀬川の歯医者うえさか歯科です。

今日は小児矯正についてよくある質問にお答えします。

小児矯正とは

一般的によく見るワイヤー矯正は大人の歯(永久歯)に生え変わってから行うことが一般的です。

乳歯と永久歯が混在している時期を混合歯列期といいます。

この時期にする矯正治療が小児矯正、1期治療と呼ばれたりします。

この時期はお子さんの成長が著しい時期になるのでそれを利用して歯を動かしたり、顎の成長を促します。

以前は抜歯矯正が当たり前でしたが、今は予防の時代です。

歯がきれいに生えるスペースを作る矯正治療が小児矯正の目的です。

小児矯正、拡大床

小児矯正、拡大床

よくある質問

子どもの矯正はいつからできますか?

一般的には6歳から7歳くらいが適齢期になります。
前歯の交換期が来た頃が目安になります。
顎の成長にはピークがありますので早めに相談しないと治療が難しくなる可能性があります。
反対咬合(受け口)は4、5歳から治療することもあります。
前歯が生え変わる前の方が治療が楽になります。

子どもの矯正はいつまでできますか?

程度によって変わりますが混合歯列期(乳歯が残っている時期)であれば治療できます。
しかし、上顎の成長のピークは一般的に9歳とされています。
この時期に始めていないと拡大での矯正は難しくなります。

小児矯正は何年くらいかかりますか?

だいたい1年~3年くらいになります。
顎の成長は続きますので観察期間は永久歯にすべて生え変わるまで必要です。
装置を積極的に使う期間の目安が上記期間になります。

小児矯正をしないとどうなる?

咬み合わせが悪い状態が続くとうまく食事ができなかったり、発音、呼吸も悪いままです。
将来的に虫歯や歯周病のリスクが高くなります。
顎変形、顎関節症も引き起こしやすくなります。
2期治療するのであれば抜歯矯正になる可能性が高くなります。

小児矯正で前歯が開いてしまってますが大丈夫ですか?

みにくいアヒルの子時期と言われています。
自然な正しい歯並びでも起こる現象です。
奥歯の交換時期になると自然と閉じてきます。

顎の成長を促して、顔が大きくなりますか?

なりません。
わかりやすいように顎の拡大と言っておりますが実際に動くのは歯列弓、歯槽骨になります。
骨格までの変化は前方牽引などでは起こりますが、見た目は改善されます。

指しゃぶりをしています。やめた方がいいですか?

1歳までの指しゃぶりはあまり影響はありません。
それ以降の指しゃぶりは顎の成長に悪影響が出始めます。
2歳を過ぎて徐々に意思疎通ができるようになってきたら止めるように促しましょう。
タオル噛みなども同じです。

口呼吸をしています。影響ありますか?

口呼吸はお口のバランスに、一番悪影響を与える一つになります。
正しいベロの位置によって鼻呼吸は促され、顎の成長、筋肉のバランス、歯列を整え、脳に酸素を送ります。
口呼吸のままですと
歯列不正、上顎劣成長、鼻閉、虫歯・歯周病リスク大、ドライマウス
アレルギー性鼻炎、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、慢性扁桃炎、
集中力低下、運動能力低下、学力低下、睡眠不足、免疫力低下
などなどお口の影響から全身、体調、体力にまで影響してきます。
詳しくは過去のコラムをご覧ください。
鼻呼吸のすすめ

小児矯正は夜だけ矯正装置をつけても効果ありますか?

小児矯正は早ければ夜寝ている時のみや、おうちにいる時のみで効果があります。
混合歯列期の後半は成長のピークになるので固定式の方が効果が高くなる可能性があります。
着脱式のものには拡大床、プレオルソ、マイオブレイス、T4K、パナシール、インビザラインなどがあります。
固定式には急速拡大装置、ブラケット、上顎前方牽引装置、リンガルアーチ、パラタルアーチなどがあります。

大人の歯が足りないと言われました。どのように矯正しますか?

先欠と言われる状態です。
足りない場所にもよりますが一番多い、第二小臼歯はそのままにすることもあります。
乳歯を抜いて後ろの大臼歯を手前に引っ張ってくることもあります。
二番目に多い、下顎側切歯がない場合は隙間を閉じるように矯正することが多いです。
いずれの場合もお子様それぞれに状況も変わりますのでお早めにご相談しましょう。

小さいころから矯正させることに抵抗があります。大きくなってからではダメですか?

もちろん大人になってからすることにメリットがあることもあります。
しかし多くのお子さんは早くから矯正することにメリットが多いケースが大多数です。
子どもの矯正は成長に合わせた矯正になるので痛みはほとんどありません。
また、おうちで完結することも多いので多感な時期に目立つ矯正治療をする必要もなくなります。
拡大床など大きな装置も大人より慣れやすく、お友達が一緒にすることでモチベーションも上がります。
早くから自分の口元、笑顔に自信を持つこともできます。

子どものうちから矯正しても後戻りするのでは?

小児矯正(1期治療)は成長バランスを整える治療なので後戻りは少ないです。
成長した歯列が戻りにくい為です。
悪い癖を治しやすい時期でもあります。
2期治療のみをしているお子さんは筋肉のバランスや顎のバランスが悪く、後戻りしやすくなります。
保定装置も目立ちやすいものになる可能性があります。

ゴムかけが必要と言われました。しないとどうなりますか?

小児のゴムかけは、顎の成長がうまくいってないときに使います。
成長を促進できないので装置を入れてるだけでは意味がないこともあります。
担当医の指示通り、ゴムかけをしましょう。

拡大床の装着時間を確保できませんでした。ネジを回して大丈夫ですか?

装着時間が1日だけ短いのであればほとんど問題ないかと思います。
回すまでの期間のうち半分以上つけれてないときは、慎重になる必要があります。
装着時のはまり方が浅かったり、きつい場合は回すのは止めときましょう。
心配であれば早目のチェックをしてもらいましょう。

小児矯正の平均費用はいくらですか?

小児矯正の費用の相場は10万円~50万円くらいです。
簡単な矯正装置で済む場合は安いです。
処置払い制とトータルフィー制があります。
処置払いは治療ごとに費用が掛かるスタイルです。
2期治療はトータルフィー制(総額費用)のことが多いです。
1期治療は成長に合わせて装置を作り直したり、始める時期で期間が変わります。
そのため装置作製ごとに治療費がかかる処置払い制のところだと安く済むこともあります。
装置が合わなくなったり、お子さんの協力が得られず治療が伸びた場合は費用が高くなります。

うえさか歯科ではトータルフィー(総額制)を採用しております。
永久歯にすべて生え変わるまでの期間(観察期間含む)を治療期間と定め、装置再製費用、調整費用を含んでおります。

小児矯正を始めるまでにできることはありますか?

顎の成長には、生活習慣の改善や、お食事内容、お口の筋肉のトレーニングが必要になります。
早くから取り組んでもらうことで矯正なしで歯並びがきれいになる可能性もあります。
トレーニング方法(MFT)などは個人で必要なものが違うのでご相談ください。
お食事内容は食育アドバイザーなどに聞いてみてもよいかもしれません。
矯正後の後戻りや、矯正中の動きやすさにも関連しますので早めの相談がよいかと思います。

受け口(反対咬合)です。早めに治療してくださいと言われました。なぜですか?

下前歯が出ていて上の歯を覆っている状態です。
反対咬合は機能性、歯性反対咬合の場合、簡単に治すことができます。
小さいころだと癖でなってしまっていることもあります。
前歯の生え変わりまでに治しておくことで上の歯が下の歯を抑え、骨格性になることを防ぎます。
骨格性反対咬合になった場合、骨切り手術が必要になる可能性も高くなります。
また、反対咬合は永久歯の残存率も低くなる傾向があります。
乳歯列期の治療はトレーニングや、既成マウスピースなど比較的簡単に安く治療できることが多いです。
お早めにご相談ください。

小児矯正について詳しくはこちらをご覧ください。
小児矯正

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